第242号 2001年6月1日付


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   6/6 夏期一時金闘争勝利・市労組学習決起集会
   6/8 公務員制度改悪反対6・8公務労組連中央行動
   6/12 大阪市研究会第79回例会
   6/12 市労組区役所支部評議会第24回定期評議員会
   6/13 市労組本部役員・市労組連大会代議員選挙投票日
   6/13 夏期一時金闘争勝利・市労組連総決起集会
   6/15 市役所退職者会2001年度総会
   6/15 「どうする、今の日本」シンポジウム
   6/18 夏期一時金闘争勝利・市労組連単組役員集会


☆2001夏期闘争
  国政革新・生活改善・公務員制度改悪阻止を前面に

 大阪市労組は5月23日に、西区民センターで第5回中央委員会を開催し、この間のとりくみの経過報告を承認するとともに、2001夏季手当をはじめとした夏季闘争について論議し、当面のとりくみについて確認しました。悪政と長引く不況、自治体リストラなど公務員に対する攻撃を打開するため、市労組は、国政革新・生活改善・公務員制度改悪阻止を前面にこの夏季闘争をたたかいます。


 夏季手当要求は2.9ヶ月プラス45,000円

 職場要求実現も視野にした夏期闘争を

 中央委員会では、当面のとりくみについて藤原副委員長が提案し「政府・財界の公務員賃金削減・変質攻撃やリストラと対峙し、住民の生活を守り、職場の要求を実現するたたかいと統合した夏期一時金闘争をすすめよう」と強調しました。
 夏季手当要求については、アンケートの集約結果を踏まえて「支給額 基準月収の2・9か月プラス4万5000円、支給日 6月29日」の内容で集約されました。夏季手当要求は中央委員会終了後、「職務段階別加算制度についてはこれを撤廃することとし一律に増額をはかること」とあわせて市側に申入れを行いました。申入れ後は、6月6日に市労組学習決起集会、6月13日に市労組連総決起集会、6月18日に市労組連単組役員決起集会などを配置し、多様なとりくみを展開しながら、市労組連の共同交渉で解決を図っていきます。


 参議院選挙で悪政の一掃を

 この間、KSD汚職、機密費疑惑、「えひめ丸」沈没事件に見られるアメリカ言いなりの姿勢など自公保政権への国民の怒りは大きく渦巻いています。さらに小泉内閣は、暮らしの問題で国民に痛みと犠牲を強い、平和の問題ではタカ派路線をおしすすめるというこれまでの自民党政治の悪政をいっそうエスカレートさせようとしています。7月におこなわれる参議院選挙(7月12日公示、29日投票)は、国民の願う政治を実現するために大変重要な意義を持っています。市労組は、消費税の引き下げ、医療、年金、介護保険の充実など私たちの要求を実現する大きなチャンスと位置づけて参議院選挙をたたかいます。
 また、世界の核兵器廃絶と平和の世論を広げるために、国民平和大行進、「平和のための大阪の戦争展」、2001原水爆禁止世界大会など、平和のとりくみも旺盛にすすめていきます。


 市労組連定期大会で新書記長に中山直和さんを選出

 5月17日に、大阪市労組連の第12回定期大会がたかつガーデンで開かれました。
 来賓あいさつに駆けつけた大阪府労組連の金治委員長からは「いま大阪府では、財政破綻による攻撃が激化し、勤評導入問題などかつてない情勢の中でのたたかいとなっている。また、新財政計画案では、職員の20%削減、病院や大学の廃止まで検討されている」と厳しい状況でのたたかいが報告されました。
 定期大会は、引き続き、賃金・労働条件や市政の刷新など市民と市役所に働く教・職員の要求実現に向けて全力をあげる運動方針案を全会一致で採択しました。新年度の役員選出では、小門孝仁執行委員長を再任したほか、市労組からは、副執行委員長に成瀬明彦さん、書記長に中山直和さん、執行委員に藤原一郎さん、会計監査委員に敷島義男さんを選出しました。


☆今でも悲しみが増し 憎しみが強まってきます

「えひめ丸」行方不明者の家族の思いを聞く

    日本機関紙協会大阪府本部第53回総会共同インタビュー
 5月26日、アピオ大阪で開かれた日本機関紙協会大阪府本部第53回総会で、記念共同インタビュー「『えひめ丸』行方不明者の家族の思いを聞く」が行なわれました。この日、共同インタビューで家族の思いを語ったのは、「えひめ丸」事件で行方不明になった高校生・寺田祐介さんの父母、亮介さんと真澄さん。事故原因と責任をあいまいにしたままのアメリカ・日本両政府を厳しく批判しました。そして「3ヶ月以上たった今でも悲しみが増し、憎しみが強まってきます」と心境を語りました。
 寺田さんは「事故後ハワイに駆けつけた家族に、米軍からは何の情報提供もなかった」と語り「その潜水艦は民間人が乗っていたんですよ」と怒りをあらわにしました。またワドル艦長の恩給付名誉除隊の処分は、被害者には到底納得できないものなのに、日本政府は「十分な処分がされた」としている。「これが日米安保のなかの日本なのだ」と実感したといいます。真澄さんは突然愛する子どもを失った悲しみを「どうしてこんなことに・・・」と涙ながらに語りました。「えひめ丸行方不明者家族を励ます会」の米田佳代子さんからは、行方不明者の捜索続行、船体の引き揚げ、艦長の直接謝罪などを求める家族の会の支援・運営サポートへの募金の訴えを行いました。

「えひめ丸」行方不明者家族の会賛助金募集
賛助金 個人 1口  500円
    団体 1口 5000円
(1口以上でお願いします)
振込先
えひめ丸行方不明者家族を励ます会・宇和島
    代表 米田佳代子
郵便振替口座 01620-6-3971


☆コラム「中之島」
▼五月七日から国会論戦が始まった。80%台の高支持率と小泉人気を喧伝するが、理由が不明瞭。何よりも史上最低の前総理の「おかげ」。国民の大半が自民党はダメ・イヤと見捨て、変化に期待した。その裏返しでしかない。何故なら自民党そのものの低支持率は変わらない。第二に情緒的発言ばかりと評される小泉首相、吠えてばかりで何もしていない。期待感と実践の評価は別物。カン違いをさせてはならない。小泉が「良い」ではなく「良くあって欲しい」でしかない。これを明確にしておくことが大切なのでは▼ハンセン病訴訟で48年間かけて原告団が勝利。偏見と差別で、国際的にも例のない強制隔離政策が、五年前まで続けられ、人権侵害が国家の手によっておこなわれてきた「医者もいない、麻酔もなしに、同じ患者の手でヤットコとクレゾールだけで手足の指の切削手術し、元患者の手記の一節のみで、その悲惨が伝わる。国に補償やお詫びは当然としても、政治の遅滞が招きつづけた惨苦にはコトバを失う。国の責任、今後の対応が求められる▼塩爺=シオジイ(塩川正十郎財務相)が、機密費問題でつい4ヶ月前、マスコミに録音・録画されている自分の発言を「忘れ」「錯覚した」り、それを「ありうること」とかばう小泉首相に、この内閣の性格が見事に表されている。「国民の痛み」と改革を掲げるこの「物忘れ」内閣を、国民は早く忘れたいと7月の参議院選挙を待ち望んでいる。


2面の記事
☆2001年度大阪市労組本部役員選挙候補者と主張(略)

 5月30日告示、6月13日投票の日程で市労組本部役員選挙が行われています。候補者と主張を紹介します。なお不在者投票は、6月9日、11日、12日です。


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