第243号 2001年6月15日付


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   6/17 松原市長選挙投票日
         門真市長選挙投票日
   6/18 夏期一時金勝利・市労組連単組役員集会
   6/22 全国統一宣伝行動
   6/26 市労組第6回臨時中央委員会
         新入職員歓迎・元気モリモリボウリング大会
   6/29 夏季手当支給日
   7/12 参議院議員選挙告示日
   7/29 参議院議員選挙投票日


☆2001夏期闘争
  夏期手当 とりくみのヤマ場は6月中旬
   すべての市役所労働者の思いを前面に

市労組・市労組連は5月30日に2001年夏季手当要求(支給額 基準月収の2・9か月プラス4万5000円、支給日 6月29日)を市側に申し入れ、いま、市労組連の共同交渉でとりくみをすすめています。市労組は要求実現に向けて、6月6日には市立社会福祉センターで「夏期一時金勝利・市労組学習決起集会」を開き、さらに6月13日には本庁舎南側の中之島公園で「夏期一時金勝利・市労組連総決起集会」をひらきました。各支部や分会でもとりくみがすすんでいます。スローガンを書いたステッカーがロッカーなどに貼られ、たたかいを盛り上げています。6月18日には市労組連単組役員集会などのとりくみもおこないます。2001夏季手当のとりくみのヤマ場は6月中旬となっています。

   公務員制度改悪を許さない中央行動を展開

 また、6月8日には小泉内閣が「聖域なき『構造改革』の断行」を叫ぶなか、政府・行革推進事務局による「公務員制度改革」の「6月中の基本計画」とりまとめを許さず、国民のための、公務員制度の確立をめざす総決起の場として、「公務員制度改悪反対6・8公務労組連中央行動」が東京で開かれ、市労組執行委員の山野みどりさんが参加しました。当日は日比谷公園内で出発集会を行い、正午過ぎから国会請願デモに移り「公務員制度改悪反対」「住民本位の行財政確立」「政、官、財癒着の根絶」などのシュプレヒコールを響かせながら、国会通りをすすみました。


  参議院選挙 国民の声が生きる政治の実現へ!
   参議院選挙をとりくむ4つの意味

 マスコミの世論調査で過去最高の支持率を記録する小泉内閣ですが、徐々に明らかになるその姿は人気とは裏腹の「あぶない内閣」そのものです。
 「聖域なき構造改革」をさけぶ小泉首相が第一にかかげるのが短期間での「不良債権の最終処理」。社会保障でも「これからは『給付は厚く、負担は軽く』というわけにはいかない」として、国民に新たな負担増と給付減を求めています。また、憲法9条の改悪、集団的自衛権の行使などの発言を繰り返し、国民を戦争に動員する有事立法の検討も表明しました。
 こうしたもとで、参議院選挙がまじかに迫りました。自治労連は、労働組合にとっての参議院選挙闘争の意味について4点を示しています。第1に、腐敗と悪政の自公保連立政権に私たちの審判をくだし、自治体労働者と国民の要求実現の道をひらく選挙であること、第2に、国政の転換をとおして、「住民こそ主人公」の地方自治実現に向けた大きな流れをつくりだす選挙であること、第3に自公保連立政権による行政・公務員の私物化を許さず、憲法を基準とする民主的公務員制度の確立で、国民のための行政をとりもどす選挙であること、第4に、「戦争法」の発動を許さず、憲法を生かした政治の実現をめざす選挙であること、の4点です。わたしたちは、すべての職場・地域の怒りと要求を総結集して、参議院選挙闘争をたたかいます。
 小泉内閣が「自民党を変える」どころか、自民党政治の継続にとどまらず、歴代自民党政治がやりたくてもやれなかったタカ派の政治を強行する危険な内閣であることを告発し、そのねらいを許さない世論と運動をつくりだしましょう。


☆一味違う平和の旅に行ってきました
松代大本営→「無言館」→ちひろ美術館(安曇野)
    市労組婦人部平和の旅実行委員会

 市労組婦人部では、6月8〜10日の日程で「第2回婦人部平和ツアー」をとりくみました。今回は、松代大本営跡から無言館、安曇野のちひろ美術館をめぐる2泊3日(8日夜出発)のバスツアーで、天候にも恵まれ楽しい有意義な平和の旅になりました。
 今回のツアーの中心は、松代大本営跡の見学です。現地では「松代大本営の保存をすすめる会」の縣重夫さんが案内してくれました。「松代大本営跡」とは、終戦の前年1944年秋、敗戦の色が濃厚になってきた際に、当時の陸軍が本土決戦で敵に一撃を与え、少しでも有利な条件で戦争を終わらせるために、東京の皇居のなかにあった大本営を空襲のおそれのない場所に移すために造られた総延長10Kmに及ぶ地下壕のことです。敗戦の時にはその75%が完成していました。当時のお金で約2億円という莫大な資金が使われ、ピーク時には1万人がその過酷な労働に従事させられていた、とのことでした。1万人の内70%が強制連行で連れてこられた朝鮮の人で、発破のためのダイナマイトを設置するといった危険な仕事をさせられていたそうです。
 参加者で交流会を開いて感想などを出し合い、平和への取り組みの大切さ、私たちが次の世代へ平和をつないで行かなければならないことを確認しあいました。


☆コラム「中之島」
▼6月8日、大阪自治労連市内ブロック協議会の学習会が開催された。学習会では「不安定雇用だからこそ労働組合を」とのテーマで大阪自治労連執行委員の川西玲子さんが語った。川西さんは吹田市学童保育指導員として働いているが、彼女もまた不安定雇用労働者のひとりだ▼その彼女が、大阪自治労連関連評議会の事務局長だけでなく、自治労連中央の関連評議会オルグ団として各地を飛びまわっていると聞かされ驚いた。こうした活動は、永年とりくんできた関連労働者のためのたたかいと、それを支えてきた吹田市職労の奮闘によることが明らかにされるにつれ、驚きが尊敬に変わった▼公務職場でも、「私たちが気づいていないうちに、3.5人に1人が非正規労働者になっている」「正規労働者は昨年比マイナスになっているが、非正規労働者は年々増加し、しかもその70%が女性である」と具体的な数字で示された。特に、「関連労働者の現状が『なくてはならない』仕事で『あってはならない』差別状態におかれている」と具体例をあげた話には、参加者から「ため息」とも「絶句」ともつかぬ声が▼最後に、非正規労働者の組織化と労働条件改善闘争の課題は、非正規労働者の奮闘だけではなく、「正規労働者自らの課題としてどうとりくむかが正規労働者をも守る方向である」と強調。労働者にとって、ともに奮闘することが大切と感じた。


2面の記事
☆2001年原水爆禁止世界大会に向けて

「明確な約束」の実行をせまる大会に

 8月に開かれる2001年原水爆禁止世界大会の成功に向けて、「核兵器のない21世紀を切り開くため一歩でも歩きましょう」と、国民平和大行進(主催・同実行委員会)が今年も7月4日、大阪市内を行進します。また、「関西網の目・反核平和マラソン」が7月1日に行なわれます。今年の大会が、核保有国に核廃絶をせまる内外の期待にそった大会になるようにとりくみが加速しています。


国民平和大行進大阪市内に(7月4日)


 5月6日東京・夢の島を出発した2001年原水爆禁止国民平和大行進は、6月30日から7月7日まで8日間、幹線と網の目27コースの行進が大阪府内の全市区町村を通って行進することになっています。大阪市内については、7月8日に集中していて、特に大手前遊歩道13時15分出発大阪市役所13時55分着の幹線コースは最重要です。
 東京から広島のコースには、大阪から、いずみ市民生協労組の代表(一週間交代)が通し行進しています。通し行進者として、相馬信之さん(神奈川県・全日本建設交通一般労組)がともに行進の先頭にたって奮闘しています。国民平和大行進大阪実行委員会は、府内8日間の通し行進者を募集中です。

関西網の目・反核平和マラソン大会(7月1日)

 ノーモア・ヒロシマ!ノーモア・ナガサキ!ノーモアー・ヒバクシャ!のスローガンを掲げて核兵器のない世界と日本を願い、毎年、反核・平和マラソン大会が取り組まれています。私たちが、日常のスポーツ活動を通じて、人間とその社会の進歩に寄与していく、そういうスポーツに込められた「スポーツ精神」を大切にして、「スポーツは平和とともに」の言葉を掲げ、核兵器の廃絶・被爆者救援をアピールしながら「反核平和マラソン大会」が実施されます。「関西網の目・反核平和マラソン実行委員会」では、参加者を募っています。1区間2.5Km〜8Kmのコースを、それぞれの力に応じて走ってみませんか。9コース用意されています。申し込みは市労組本部文化・スポーツ部の竹村までどうぞ。


広範な市民とともに民主的な区政の実現にむけて
    第24回市労組区役所支部評議委員会開催
  これまでに培った「きずな」を大切にして

 「今ほど、住民の命と暮らしを守る地方自治体・自治体労働者の役割が問われている時期はありません」と、6月12日に港区役所において、第24回市労組区役所支部評議会評議委員会(区評評議委員会)が開かれました。
 区評評議委員会では、議長団に表真二さん(北大阪支部)と高島一恭さん(生野区役所支部)を選出し、区評議長の長尾彰さんのあいさつがありました。長尾さんは出席した評議委員をねぎらい、「要員問題がいよいよ厳しくなるが、気を引き締めて活動を進めていきたい。今年本庁関係で大きな機構改革があったが、次は区役所の番となってくる。市側の「区役所リストラ」を許してはならない」などと述べました。来賓あいさつは、宮沢武夫委員長が行ない、「区評はこの間市労組運動の重要な一翼を担ってきた。区評の運動も、結成10年を経て21世紀となり新しい時代を迎えている。区役所で起こっているさまざまな問題の太いパイプとして、頑張っていただきたい。大阪市政をめぐる情勢は今後激しい動きが出てくるのではないか。みなさんのこれまで培ったきずなを大切にしてほしい」と締めくくりました。

  新たな職場の矛盾や労働条件の悪化を許さない

 議事は、第1号議案「主な区評活動をふりかえって」を事務局長の高木祐司さんが提案、第2号試案「2001年度活動方針(案)について」を副議長の道家浩さんが提案しました。また、「2001年度区評常任委員会体制について」と「会計監査の選任」の提案があり、活発な論議のあと、第1号・第2号議案を含めてそれぞれ承認されました。
 特に、第2号議案の2001年度活動方針の提案では、@区役所改革の方向と区評の立場、A2002年度要員確保のとりくみ、B公正・公平な昇任・昇格と民主的な職場づくりをめざして、C職場要求の実現をめざして、D各部会のとりくみ、などについて詳しく解明をし、活動の方向を明らかにしました。評議委員会では特別講演として、大阪自治労連執行委員・川西玲子さんの「不安定雇用だからこそ労働組合を」のお話を聞き、充実した日程を終了しました。

● 2001年度 新区評常任委員会役員
議  長  長尾 彰  (生野区役所支部)
副議長   道家 浩  (西大阪支部西成分会)
事務局長 木 祐司 (北大阪支部淀川区分会)
常任委員 谷口 精志 (南大阪支部平野分会)
常任委員 長曽我部宏 (港区役所支部)
常任委員 田中 昭  (西淀川区役所支部)
常任委員 赤垣 光則 (浪速区役所支部)


☆市労組レーダー
大阪市労組11回ボウリング大会

 5月23日、市労組恒例行事の「新採歓迎第11回市労組ボウリング大会」が、今年も大国町・ボウル国際で開かれ、30チーム120人が参加し大いに大会が盛り上がりました。女性個人の部では、優勝・山野みどりさん(本庁支部)279点(2ゲームトータル以下同じ)、準優勝・佐々木明美さん(福祉保育支部)262点、3位・松下博美さん(福祉保育支部)258点でした。男性個人の部では、優勝・高田真一さん(西大阪支部)327点、準優勝・三浦一仁さん(西淀川区役所支部)324点、3位・村田勇さん(南大阪支部)313点でした。チームの部での優勝は、石水正博・天野博・伊丹悦司チームで平均得点146点でした。
 入賞者と飛び賞には豊富な各賞品が、また参加者全員にもユニークな参加賞が送られました。


関西機関紙コンクール入賞発表

 第37回全関西機関紙コンクールの審査発表と表彰式が5月26日に、アピオ大阪でありました。、特別賞の「自治労連機関紙群賞」に、生野、西淀川、港の各区役所支部機関紙が入賞しました。また、特別賞の「ハツラツ賞」に、市労組青年部の「グリンピース」が入りました。市労組本部の「大阪市労組」「情報ねっとわーく」は佳作に入賞し、今回も市労組は健闘しました。


「グループ黎明」公演のお知らせ

 1975年結成の「グループ黎明」は韓国が世界に誇る伝統音楽集団。代表の崔淑姫さんは、韓国宮中舞踊2作品の重要無形文化財履修者で、彼女を中心とした宮中舞踊の数々は、霊感に富み、あでやかにして神秘的。一方、音楽監督閔栄治さんのひきいる伝統器楽演奏はまさしく驚異的で、他に得がたい強烈な印象をもたらします。韓国の美しい伝統衣装がひるがえる儀式舞踏と、伝統楽器が霊妙な魂の気鋭を導きます。さらに、日本語の解説付で楽しめます。必見必聴!
  6月22日(金)19:00〜 いずみホールにて


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