第246号 2001年8月1日・15日合併号


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   8/9 グローバル・ピース・コンサート
   8/18 大阪自治労連第12回バレーボール大会
   8/19 あべの平和フェスティバル2001
   8/21 市労組第7回中央委員会
   8/25 日本母親大会(〜26)
   8/25 自治労連第23回定期大会事前総会
   8/26 市労組青年部「ピースおおさか」見学ツアー
   8/27 自治労連第23回定期大会(〜29)
   8/29 大阪市対策連絡会総会
   9/1 大阪労連第24回定期大会
   9/1 第5回おおさか自治体学校「なにわ創生21」
   9/6 大阪自治労連第14回定期大会


☆2001人勧
「公務員制度改革」と連動した
「成果主義」賃金制度への改悪をはねかえそう
 猛暑の中の参議院選挙も終わり、いよいよ人事院勧告の季節となりました。今年も2001年人事院勧告が、8月上旬に行なわれます。今年の人事院勧告では、基本賃金の改定なし、一時金の3年連続削減の動き、さらには政府がねらう公務員制度改悪と連動した「成果主義」賃金制度への改悪が予想されています。自治労連では、人事院に不当な勧告をさせないための要請署名や中央行動など、とりくみを強めています。

反動的「公務員制度改革」を許さず
     民主的公務員制度の実現を


「公務員制度改革」をめぐって政府・財界は、6月に「公務員制度改革の基本設計」を決定しました。これは、「公務員制度改革」の具体化にあたって必要な検討課題を「政府全体の共通認識」として提示したものです。その特徴は、「能力等級制度」導入を柱に、「能力・業績主義」強化の賃金体系改悪(月例給、一時金、退職手当)、新たな「評価制度」の導入。各府省大臣への人事権委譲と人事院の役割転換・機能縮小。キャリア制度の維持・強化と国民サービス部門切り捨てを色濃く打ち出しています。そして、「改革にむけた取組み」として、ひきつづき「内閣官房の主導」のもと、「人事院の協力」をよりいっそう求め、12月を目途に「公務員制度改革大綱(仮称)」を策定することなども表明しています。また「市町村合併」とあわせて自治体職員を変質させるねらいもあります。市労組は、こうした政府がすすめる「改革」のねらいや背景を明らかにするとともに、憲法基準に基づく民主的な「公務員制度」を求め、公平、公正、透明な「人事・給与制度」の確立をめざしてとりくみをすすめていきます。

2年連続の「給与改定なし」
 3年連続の「一時金削減」を許すな


 今年の人事院勧告は、8月8日が濃厚といわれています。昨年の人事院勧告では、官民格差が小さいことを理由に給与改定が見送られ、一時金も2年連続で削減されました。今年の人事院勧告では、昨年よりさらに格差が少ないとみられており、2年連続の「給与改定なし」、3年連続の「一時金削減」など、史上最悪の人事院勧告となる可能性が強まっています。また、政府の「公務員制度改革」と連動して「成果主義」賃金制度への改悪シフトもいっそう強まっています。こうした中で、8月1日には、「公務員制度改悪反対・諸要求実現8・1公務労組連絡会中央行動」がとりくまれ、市労組からも川濱隆男調査部長が参加し、人事院前要求行動や総務省要求行動、中央総決起集会など精力的に行動してきました。さらに大阪自治労連・市労組は、不当な人事院勧告が出された場合には、人事院近畿事務局への抗議行動や時間外の職場集会にとりくむなど、公務員制度改悪反対や「成果主義」賃金制度への改悪シフト反対するとりくみを強化しています。


☆平和の思いを行動で
今年も長崎に代表団を派遣
    2001原水爆禁止世界大会

 2001年原水爆禁止世界大会が今年も広島(8月3日〜6日)、長崎(8月7日〜9日)で開かれます。大阪市労組は、長崎大会に吉岡真弓執行委員(本部)や本部青年部を中心に6人代表団を派遣します。広島大会には市労組婦人部も恒例の平和の折鶴を携えて参加します。またそれぞれの地域から参加する市労組組合員もいます。代表団は、7月31日に開かれた市労組結成11周年記念レセプションで紹介され、それぞれが平和への思いを込めたあいさつをしました。

大阪市・府へ非核・平和の要請
    ピースウインド

 大阪労連青年部は、8月2日、「ピースウインド 2001年自治体要請行動」を行いました。この日要請を行った自治体は、大阪府と大阪市の2ヵ所で、自治体として府民・市民を守る立場にたっての施策をしてもらうこと、戦争に協力しないこと、非核平和都市宣言を行うことなどを要請しました。また、要請行動に先立ち、大阪市役所南側プロムナードで、早朝宣伝行動を行い、核兵器廃絶や米軍基地撤去などをアピールしました。要請行動の後は、原水爆禁止世界大会に参加する海外代表団との交流会「ピースインおおさか2001」に参加しました。


☆コラム「中之島」
▼たとえば「赤とんぼ」の唄を、実際にあのような情景を体験もしていないのに、私たち現代人は郷愁とともに口ずさむ。しかし、唄の中で自分を背負ってくれていた、十五歳で嫁に行った"ねえや"の生活には、思い至ることがない。「お里の便りも」と嘆いてはみせても、歌の状況はただ懐かしいだけである▼万人は平等とする民主主義の建前が、まがりなりにも生きているためである。唄が描いたのは近代の農村社会。当時であれば、娘を子守り奉公に差し出す側に立たされたであろう人々までが、豪農の家に生まれた赤子に身を寄せて判断する現実は、それだけ世の中全体が経済的に底上げされた証左であった▼私たちは今、「赤とんぼ」の唄を楽しむのと同じ調子で、経済を、国家を論じている。構造改革の"痛み"を一方的に強いられても、短期の痛みを長期の痛みの果実で償うという。一国の経済を「アリとキリギリス」の個人道徳で納得する愚。憲法改正で戦争OKとなれば殺し殺される運命でしかない人々が、安全圏にいて利益だけを得る人々の目線を共有している愚▼想像力の決定的欠如が、歴史を繰り返させる。戦前戦後を通じ、命を賭けて平和を愛し、人権の砦を築いてきた政党が後退。代わりに台頭するのは、他人を駒、世界を机上の理論の実験場と見なす人ばかり。時代に流されるだけの人生は嫌だ。子どもたちのためにも・・・・。


2面の記事
☆新しい世紀に求められる市労組運動
    平和・政治、そして組織拡大
   市労組結成11周年記念組織集会&レセプション

 大阪市労組は、今年7月で結成11周年を迎えました。そして7月31日、21世紀に飛躍する新しいタイプの労働組合・市労組をめざそうと、結成11周年を記念して組織集会とレセプションを開催しました。
 第1部の組織集会であいさつにたった成瀬明彦執行委員長は「結成11周年を21世紀という新たな歴史の節目に迎えた。国会では、参議院選挙の結果を受け、小泉内閣の構造改革に拍車がかかるだろう。国民に痛みを強いる政治との対決がいよいよ求められている」と強調しました。
 組織集会では、「よみがえる夏の記憶」と題して大阪市立障害児学校教職員組合の藤野孝明さんの記念講演も行われました。藤野さんは、終戦の翌年、小学2年生のとき不発弾の暴発により両眼と両手首を失うという障害を背負いながら、唇で点字を読み大学まで卒業し盲学校の教師となりました。藤野さんは「平和には@戦争がないことA国際的規模で貧困と飢餓がないことB民主主義や人権が社会の中で活かされていることC社会の中で発達した文化が共有されることの4つの条件がある。労組の人たちが平和と人権を大切にされることを期待します」と結びました。
 基調報告では、藤原一郎書記長が「職場を変え、地域を変え、日本を変える21世紀に飛躍する新しいタイプの労働組合=市労組をめざし、『本流』にふさわしく『運動と組織』での多数派になろう」と呼びかけました。
第2部のレセプションでは、田中豊實副委員長の乾杯あいさつの後、この7月に加入した新組合員が紹介され大きな拍手で迎えられました。また、原水爆禁止世界大会長崎大会の代表団の紹介の後、青年部と臨任部会が沖縄舞踊「エイサー」を披露。長時間対応の臨時任用保育士を削減し嘱託職員化しようとしている現状を訴えました。最後は、全員で「折り鶴」と「青い空は」を合唱してレセプションを終了しました。


☆この夏、こんなとりくみが
シンポジウム「住民が輝いてこそ地方自治」
 地方分権時代のまちづくりを考える
●日 時 8月7日(火)午後6時開場
●会 場 堺市民会館大ホール
●参加費 無料
●主 催 地方シンポジウム実行委員会

グローバルピースコンサート
●日 時 8月9日(木)午後6時30分開場
●会 場 いずみホール
●料 金 A 4,000円 B 3,500円
●主 催 グローバルピースコンサートinOSAKA実行委員会

大阪自治労連第12回バレーボール大会
●日 時 8月18日(土)午前9時30分〜
●場 所 堺市・大浜体育館
●主 催 大阪自治労連

第47回日本母親大会
●分科会 8月25日(土)午前10時30分開会
    立命館大学(びわこ・くさつキャンパス)
●全体会 8月26日(日)午前10時開会
     長浜ドーム

市労組青年部「ピース大阪」見学ツアー
 市労組青年部では、8月26日(日)に平和のとりくみの一環として「ピース大阪」見学ツアーを開催します。内容については、市労組青年部までお問い合わせください。TEL 06-6208-8798

第5回おおさか自治体学校「なにわ創生21」
●日 時 9月1日(土)〜2日(日)
●会 場 ホテルオオサカサンパレス
●内 容
  1日目
     基本シンポジウム
     <セッションT>文化・伝統・生活様式、上方の芸能ほか
  2日目
     <セッションU>くらしと社会保障
     <セッションV>環境とまちづくり
     <セッションW>地域経済と自治体、総括講演
●参加費 全日程5,000円 1日だけ3,000円
●主 催 (社)大阪自治体問題研究所

☆市労組レーダー
子どもといっしょに平和を学ぼう
 あべの平和フェスティバル2001


 「あべの平和フェスティバル2001」は、市労組南大阪支部が、地域にも呼びかけ、実行委員会を結成し開催することになった平和のとりくみです。21世紀に生きる子どもたちへ、平和な時代をバトンタッチしたい。憲法が暮らしの中に生きる町をみんなでつくりたい。そんな願いをこめて8月19日に、阿倍野区民ホールを会場に開催されます。パネルディスカッションや合唱、平和アニメの上映、プロやアマチュアのステージのメイン企画を中心に、絵本の読み聞かせ、平和美術展、原爆パネル展などのコーナー企画も用意されています。お子さまづれでぜひご参加ください。
◆日時  8月19日(日)10時から16時
◆会場  阿倍野区民センター
◆入場無料
◆問合せ  市労組南大阪支部 立川まで
       (阿倍野区役所内 TEL06-6622-9909)

上部団体の定期大会が開催されます

 8月から9月にかけて、2001年度の各上部団体等の定期大会が下記の日程で開催されます。

自治労連第23回定期大会
本大会 8月27日(月)午前10時〜29日(水)正午
   北九州市「リーガロイヤルホテル小倉」
事前会議等
  ・政令都市職部会第12回総会 8月26日(日)午後2時30分〜午後5時
    北九州市国際会議場
・青年部第14回定期大会 8月25日(土)午後1時30分〜26日(日)正午

大阪自治労連第14回定期大会
日 時 9月6日(木)午前10時〜午後5時
     7日(金)午前10時〜午後4時30分
場 所 新大阪シティプラザ

第24回大阪労連定期大会
日 時 9月1日(土)午前9時30分
場 所 府立労働センター(エルシアター)

機関紙のページにもどる

トップにもどる