第233号 2001年1月1日・15日合併号


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   1/4 大阪市労組事務所びらき
   1/4 学童10万人の会新年大宣伝行動
   1/5 大阪自治労連2001年旗びらき
   1/10 大阪労連2001年旗びらき
   1/10 学童10万人の会大阪市庁舎「人間の鎖」
   1/12 大阪市労組第3回中央委員会and2001年旗びらき
   1/20 大阪労連臨時大会
   1/23 大阪市労組連結成10周年記念レセプションand2001年旗びらき
   1/25 大阪市労組2001年春闘討論集会(〜26)
    
☆さあ21世紀の幕あけだ!!
      2001春闘で“ヘビー”なくらしと政治の転換を


 新世紀の展望をきりひらく国民春闘を

 いよいよ21世紀の幕が開きました。2001年春闘は、新世紀の展望をきりひらく国民春闘となるよう期待されています。
 この間、日本の賃金が戦後初めて2年連続でマイナスとなり、失業率も4%台後半に高どまりし、不安定雇用労働者が急増するなど雇用問題が深刻化、消費者や顧客の健康や安全を省みない企業のモラルハザード、社会保障の一連の改悪による「将来への不安」といった、雇用・賃金・社会保障など「くらしの根幹」に対する破壊攻撃の中でのたたかいとなります。労働者、国民の悪政への怒り、悪政反対の意思を大きく結集して国民的大運動で、国の政治を「国民が主人公」の政治に変え、賃金の引き上げ、労働時間短縮、労働者の権利確立、医療保険改悪反対、介護保障確立など社会保障の充実を求めたたたかいを展開しましょう。

 2001年春闘に求められる5つの視点

 大阪市労組は、2001年春闘をたたかうにあたって、全労連の提起を受けて、5つの視点を明らかにしています。@労働組合が原点にたちかえって春闘に立ち上がり、A21世紀の労働組合運動の本流となる「対話と共同」をすすめ、B要求を重視し、組合員ひとり一人の力を結集し、C2001年春闘を、労働者だけの運動でなく、すべての国民諸階層の願いを実現する国民春闘として発展させ、D職場・地域から広範な共同のたたかいをすすめようというものです。21世紀最初の春闘で、どこまで共同を広げ、要求と運動を前進させるのかが、今後の労働組合運動の展望を切り開くカギとなっています。


☆希望に満ちた21世紀、意気高く運動の飛躍を
  新年のあいさつ
       大阪市役所労働組合執行委員長 宮沢武夫

 21世紀の幕開けとなりました新年を格別な思いでごあいさつを申し上げます。
「構造改革」を旗印にした自民党政治は、あらゆる面でゆきづまり、日本経済の土台を破壊し、深刻な不況の長期化・泥沼化招きました。日米軍事同盟の強化・憲法改悪の策動など政治の反動化も深刻です。「自公保」森政権への国民の怒りは大きく世論調査でも不支持が70%を超えています。一方で、90年代は住民運動を力に革新・民主の自治体が全国で前進し「国民が主人公」「住民が主人公」のながれを押し進め、21世紀への希望を育んできました。
いま、市民生活の現状は深刻です。生活保護世帯・ホームレスが急増し、介護保険では利用料を払いきれない人たちが、切り捨てられる実態が進行しています。市内の中小企業・商店街の衰退など、国と地方自治体の悪政、大企業の横暴が市民生活を襲っています。
大阪市政の暴走も深刻です。ゼネコンと大銀行が潤う巨大開発が破たんし、赤字がATC、WTC、OCATだけで合計787億円に膨らみ、大阪ドームでも106億円の赤字が浮上しています。さらに市税収入は100億円単位で落ち込み、借金総額は5兆579億円。市民1人当り194万円と空前の額に達しています。
職員にも、二年連続の一時金削減による年収ダウンや人員増なしで現場に負担を強いる大阪市版「自治体リストラ」が目白押しです。
大阪市労組は、職場と地域で対話と共同を重ね、大阪市役所のなかで「21世紀の希望の星」という期待に応える大志を持って奮闘してきました。さらに広範な人々と一致する要求で共同を広げ市民的・社会的な運動を大きく飛躍していく決意です。参議院選挙で政治の流れを変えて要求の前進、市労組の強化・拡大を合言葉に21世紀の幕開けにふさわしいたたかいを展開していきます。ともにがんばりましょう。


☆コラム「中之島」
▼IT(インフォメーション・テクノロジー 情報技術)が、昨年来政府・マスコミをにぎわしている。産業革命に匹敵するといわれる「IT革命」。地方自治体にもIT化の波が押し寄せている。この1月から省庁再編でITを取り仕切る25000の郵便局を傘下におく郵政省と、3300の自治体をうけもつ自治省が、合併する総務省の誕生である▼昨年12月1日に閣議決定された「行政改革大綱」においては「国民の利権に直結するワンストップサービスなど地方公共団体と郵便局の協力等を推進する」とうたっている。郵便局で住民票を発行するということなのだろうか。IT化を考える前に、役所の窓口サービスとは何かを見直して見ることが必要ではないだろうか▼福祉、健康保険などの申請に対応することは、住民生活全体にかかわる内容が含まれている相談になる。IT化政府・自治体が実現するなら職場はどうなるのろうか。あるソフト会社いわく、IT化により、無くなるものは、ペーパー、印鑑、組織の壁、受付時間、建物、最後に人であると▼ITという道具を使えばなにができるかというより、道具を使う側の理念や考えであろう。IT化が第2のムダな公共事業にならないよう、主権者である住民と自治体職員の力量が求められるものである。


2面の記事
☆大道保育所、矢田第2保育所をなくさないで
   大阪市労組福祉保育支部


  公立保育所の廃止撤回と充実を

 大阪市民生局が、市立大道保育所・矢田第2保育所を2001年3月末で廃止すると発表してから3ヶ月が経過しました。大阪市労組福祉保育支部は、保育所の廃止が発表されて以降「公立保育所をつぶさないで」「21世紀を担っていく子どもたちを公的に保障せよ」と、「公立保育所の廃止を撤回し充実させる会」を発足。大阪市保育運動連絡会や公立保育所保護者の会の人たちとともに宣伝行動や署名のとりくみを旺盛に行なっています。11月議会には、6920筆の署名を提出。12月議会に向けては、12月7日淀屋橋で署名提出行動宣伝行動を行ない、22名が1000枚のビラ配布とマイク宣伝を行ないました。署名は、8602筆を提出しました。しかし、民生保健委員会では、継続審議で持ち帰り扱いとされています。福祉保育支部では、「大阪自治労連などからも応援や署名、激励がどんどん届いている。引き続き、公的保育所を守るために、市民にも訴えていきたい」としています。


☆新春スター訪問
 世紀を越えてぐんぐん成長


  NHK朝のドラマ「オードリー」のヒロイン
                岡本 綾さん(18歳)


プロフィール
 1982年12月9日生まれ(東京都)。
 1991年、映画「陽炎」で子役としてデビュー。以降、映画「学校の怪談」「いちご同盟」に主演。TVでは、「OUT」(フジテレビ)、「元禄繚乱」(NHK)などに出演。

 NHK朝の連続ドラマ「オードリー」(3月31日まで放映)のヒロイン佐々木実月役に、2000人以上もの応募者の中から選ばれたのが岡本綾さんです。
ドラマは、京都・太秦を舞台に実母と養母、アメリカ育ちの父という複雑な家庭に育った美月の映画作りにかけた半生を描き、17歳から48歳までを演じます。
 「共演の方は大竹しのぶさんとかユ二ークな方、ベテランの方ばかりです。盗めるものがいっぱいあるはず。この期間のうちにどれだけ盗めるか・・・。盗むために日々研究、観察しています。絡みのシーンが結構あるので、いっしょに芝居をするだけでも、プラスです」と語ります。「もちろんオードリーヘップバーンは好き」と語る岡本さんは、子役デビューから10年、女優としてぐんぐん成長しています。


2001New Yearクロスワードパズル
【解き方】カギをヒントにマス目をうめ、黄色のマスに入れた文字をABC・・・の順に並べてください。

 

 
 

D
 
 

 

 

E
 

 
 
 

 
 
 
 

 
 
10
 
 
 
11
 
12
 
 
 
13
 
 
14
B
 
15
 
 
16
 
 
C
 
 
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20
 
 
 
 
 
21
 
 

 ★ヨコのカギ
 @名はヨウヨウ、ヤンヤン、絶滅の危機に
 B額縁の裏や本の間に隠す人も
 E手紙を書く紙
 Gもちつきに使う道具
 H農業は――で生産倍増
 Jカナダの首都
 L刃物をとぎみがく石
 N木を植えて作った垣根
 P還暦祝いの「ちゃんちゃんこ」の色
 Q細長い金属の線
 S必要以上についてしまった肉
 21. 1――は、約3.03cm


 ★タテのカギ
 @空中を飛ぶ魚
 A鹿苑寺の別名は、――閣
 B形や状態が変わること
 C弘法大師、もともとの名前は?
 D別称は「きねずみ」
 F相撲で大関の次の階級
 I犬歯の別名は、――歯
 K井の中の蛙が知らないところ
 M忘年会、新春は――会
 O画家を尊敬した呼び名
 P正倉院は――倉作り
 R燃料用の気体

【応募方法としめきり】ハガキに答え、住所・氏名、今年の抱負などを書いて送ってください。正解者の中から若干名の方に図書券を送ります。
(送り先)〒530-0001 大阪市北区梅田1-3-1-400大阪駅前第1ビル4F 大阪市労組「機関紙編集委員会」
(しめきり)1月20日まで


☆市労組レーダー
21世紀型の自治体労働者像を探る
   第4回市労組自治研集会を開催します


 この間、自治体職場では、財政危機を口実とした職員減らし・民間委託などの自治体「リストラ」や自治体当局による公的責任の放棄がすすんでいます。大阪市も例外ではありません。こうした中で、私たち自治体労働者が、公務労働という自分たちの仕事に確信をもち、公務労働に対する攻撃にも立ち向かえる「21世紀型の自治体労働者像」をさぐることを目的として、第4回大阪市労組自治研集会を開催します。大阪市役所に働くみなさんの積極的な参加をお願いします。

第4回大阪市労組自治研集会
○日時 2001年2月25日(日)
       午前10時〜午後4時
○場所 大阪社会福祉指導センター
○内容 記念講演 池上洋通さん(自治体問題研究所常任理事)
      分科会「野宿者問題」「自治体行政」など
      シンポジウム「食の安全」
※ 詳しくは、次号でお知らせします。


21世紀の展望を学ぶ2001年勤労協新春学習集会

関西勤労協主催の「2001年新春学習会」が、今年も1月6日(土)に開催されます。
 今回の、「新春学習集会」では、記念講演として、関西勤労協講師の槙野理啓さんが「科学的社会主義の学習と私たちの生き方」をテーマに、そして、関西勤労協副会長の林直道さんが「日本経済と民主的改革の展望」をテーマに、不況から脱却し日本経済を民主的に再建する展望と、科学的社会主義の学習の意義について解き明かします。
 この「新春学習集会」に、市労組の多くの組合員や職場の仲間の積極的な参加を呼びかけます。なお、今回の、「新春学習集会」の参加券を普及していますので、申し込まれる方は、本部教育学習部(石水)まで。

関西勤労協2001年新春学習会
○日時 2001年1月6日(土)午後6時30分〜
○場所 ドーンセンター7階ホール
○講演 「科学的社会主義の学習と私たちの生き方」
      講師 牧野啓理氏(関西勤労協講師)
    「日本経済と民主的改革の展望」
      講師 林 直道氏(関西勤労協副会長)
※ 参加券本部補助あり個人負担500円


学童保育の条例化を求めて今年も奮闘します

 1ヶ月に及んでとりくまれた「大阪市に学童保育の制度を求める10万人の会」の直接請求署名は、昨年12月1日に大阪市内24行政区すべてに提出されました。提出された署名総数は、全行政区で法定数を突破し、151,613筆にのぼりました。署名は、現在各区の選挙管理委員会で選挙人名簿とのチェック作業が行なわれています。「10万人の会」では、署名提出後の第2ラウンドのとりくみとして、新たな課題の確認や市会各会派への要請行動、PTAや子ども会などへの「賛同署名アピール」への賛同依頼などのとりくみをすすめています。また、新年早々の1月4日には大阪市庁舎前で、初出する職員に訴える「新年大宣伝行動」を行い、本請求となる1月10日には、大阪市庁舎を「人間の鎖」で取り囲みます。「10万人の会」では、こうしたとりくみをすすめ、大阪市のかたくなな姿勢を改めさせ、共同学童保育所の公設化で子どもたちの瞳かがやくまちにかえようと、今年も奮闘しています。

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