第234号 2001年2月1日付


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   2/3  大阪市民ネットワーク結成10周年レセプション
   2/6  大阪労連市地区協2001年度予算要求対市交渉(〜7)
   2/7  大阪市労組第22回臨時大会
   2/8  自治労連組織集会(〜9)
   2/9  大阪自治労連第36回中央委員会
   2/9  自治労連オルガナイザー活動交流集会(〜10)
   2/14 大阪自治労連市内協「春闘・介護保険」学習会
   2/15 自治労連政令都市職部会2001年春闘討論集会
   2/18 大阪市労組現業評議会「雪中交流会」

    
☆2001年春闘
       「まもる」から「つくる」へ

労働者の要求をかかげ職場・地域からの共同を

 許すな首切り、賃金引き上げ、介護、年金など社会保障の拡充、消費税増税反対・税制改革など21世紀最初となる今春闘では切実な課題が山積しています。こうしたなか、大阪市労組は、出足早く2001年春闘のとりくみをすすめています。1月12日には、第3回中央委員会と新春旗びらきを開催、25日から26日にかけては、春闘討論集会を開き春闘方針案を論議しました。2001年春闘はすでにスタートしています。

 市労組2001年春闘討論集会
         個別化・多様化に対応する運動を

 ロッジ舞洲で開かれた春闘討論集会1日目の記念講演では大阪自治労連町田豊治執行委員長が「2001年春闘をめぐる情勢とたたかいの方向」について語り「労働者の要求を掲げ、職場・地域からの共同をすすめ今春闘をおおいにたたかおう」と訴えました。続いて、藤原一郎副委員長が「2001年春闘方針(案)」について提起しました。春闘方針(案)は、第3回中央委員会ですでに提起されていますが、討論集会ではより具体的な内容や行動についても提起しました。2日目は「賃金論」「運動論・組織論」「組織強化」の3つの分科会に別れて討議が行われ、午後からの全体集会で、それぞれの分科会の報告と討論が行われました。討論のまとめでは、成瀬明彦書記長が「新公務員法では、個別化・多様化に対応する機能が求められる。市労組が掲げる人間らしく生き、働き連帯する新しいタイプの労働組合の追求が必要だ」と締めくくりました。「2001年春闘方針(案)」「2001年度市労組連統一要求・市労組案」は、2月7日に開催される第22回臨時大会で確定します。

市労組第3回中央委員会・2001市労組新春旗びらき

 国労大阪会館で開かれた市労組第3回中央委員会では、この間の経過報告のあと2000年賃金確定やWTC移転問題、機構改革問題、新再任用制度問題などについて議論され経過を承認。続いて「2001年春闘方針(案)」「2000年度年度末手当て要求」を提起しました。中央委員会終了後は、2001市労組新春旗びらきが開催されました。委員長や来賓あいさつのあと旅行券の抽選会などが行なわれました。また、中央委員会の冒頭では、1月4日に急逝した新迫史雄中央委員(前市労組青年部長)の冥福を祈り黙祷が捧げられました。

大阪市労組連結成10周年記念レセプション

 大阪市労組連は1月23日、結成10周年を記念し、たかつガーデンでレセプションを開催しました。あいさつに立った市労組連小門孝仁執行委員長は「この10年間のたたかいの経過と教訓を活かし、引き続き、国政・市政の刷新や大阪市役所に働く労働者・教職の労働者の要求実現に向けて奮闘しよう」と呼びかけました。単組ごとに行なわれたパフォーマンスでは、市労組の役員が「慎吾ママ」を踊り喝采を浴びました。


☆学童保育直接請求で大阪市会臨時議会開会
10年ぶりの直接請求による市会で

  学童保育の必要性を確認しながらも条例案を否決

 学童保育条例の制度化を求めて「大阪市に学童保育の制度を求める10万人の会」がとりくんだ14万筆を超える直接請求署名(本請求1月10日)によって1月22日から26日まで、大阪市議会臨時議会が開かれました。26日の閉会本会議では、市民や子どもたちの願いに背き、自民、民主・民友、公明の与党が、「いきいき放課後事業」をすべての児童を対象に実施していることを理由に否決しました。しかし、学童保育の必要性まで否決されたわけではありません。「10万人の会」は「臨時議会の審議を通じて学童保育の必要性と充実は確認されたが、学童保育条例案についてほとんど審議されなかったことは遺憾だ。与党の反対で否決されたが、『学童保育』施策の実態を見れば条例案に反対する理由は皆無だ。21世紀の子どもたちの未来をひらく学童保育拡充への新たなスタートはこれから始まる」との声明を出しています。


☆コラム「中之島」
▼21世紀の幕開けを飾るべく沢山の若者が核になった学童保育条例を求める運動で臨時市議会が開かれた。14万を超える直接請求署名のうねりは「市民が主人公」の勢いを示した。結果は自民・公明・民主の与党三派が「少子化・子育て支援対策の充実に関する決議」を対置し否決。「10万人の会」は21世紀の子どもたちの未来を築く「新しいスタート」と位置づけ引き続き世論と運動を発展させていくと声明を発表した▼開会市議会では傍聴席は満席に、廊下で聞く人も。注目された磯村市長の見解は「制度化に反対」と市民や子どもたちの願いに背を向けた。代表質問は日本共産党の10項目の質問と「遊びと生活の場」として「いきいき放課後事業」とともに学童保育も市として責任をもつ時だとの主張が光った。だが市長答弁は「なぜ反対なのか」を述べることなく、与党も代表質問を省略▼日本の少子化傾向は21世紀の国家的課題。とりわけ大阪が顕著なことは市長も市議会も十分に承知している。磯村市長は「私の二人の娘も共同学童保育にあずけていた」とも発言していた。21世紀の大阪を思う時、空地・空ビルだらけなのに海を埋める事業に何千億円もかける惰性の陰で子どもたちの未来には何故これほど冷たいのかと。


2面の記事
☆あきらめなかった 黙ってなかった
           そして、笑顔の今日が来た

 三和銀行争議勝利解決(1月16日)

 働くものの自由と民主主義の拡大に

 三和銀行の労働者が、サービス残業や男女差別を是正しようと行なってきた活動や職場の実態を告発した手記を出版したことに対し、銀行側が、賃金・昇格差別や戒告処分をした事件が1月16日、労働者の全面勝利で和解しました。報告集会で大塚隆夫原告団長は「告発権などを含め働くものの自由と民主主義の拡大になったと思う」と12年にわたったたたかいを語りました。

 是正を求めたり実態の告発への処分は無効

 労働者に過酷なノルマや長時間・過密労働、サービス残業などを強要していた三和銀行。是正を求める大塚孝夫さんら原告団19人は、サービス残業の支払いを求め労基署に申告。職場の実態を告発した「トップ銀行のわれら闇犯罪を照らす」を出版(92年)しました。しかし賃金・昇格差別や出版での戒告処分を受け、93年に処分の撤回を求め大阪地裁に提訴。94年には、賃金・昇格差別の是正を求め大阪地労委へ申告していました。そして昨年4月、大阪地裁は戒告処分無効の判決を出し、労使間の話し合いの結果、今回、労働者側の全面的な勝利で和解となりました。報告集会で原告の家族としてあいさつにたった澤田允孝さん(本庁支部都市整備分会)は「本当にうれしい。涙が出る思いです」と語っていました。

☆大阪市労組第4回地方自治研究集会
 2月25日に大阪社会福祉センターで開催


日 時 2月25日(日)午前10時〜午後4時
場 所 大阪社会福祉センター
全体会
 基調報告
記念講演「21世紀を切り開く公務員を考える」
池上洋通氏(自治体問題研究所常務理事)
 分科会 「どうする野宿者問題」
     「少子高齢化・IT時代の自治体行政」
 シンポジウム「食の安全」
 その他講座など
     
 大阪市労組第4回地方自治研究集会プレ企画
第1弾
日 時 2月16日午後6時30分〜
場 所 大阪グリーン会館2Fホール
映画上映会「生きる」
日 時 2月23日
 場 所 リバーサイドホテル
講演会「自治の時代のパートナーシップ」
 講師 清水武彦氏(元京都市経済局長)
  ※ 問い合わせは、大阪市労組まで

☆2001年今年こそは・・・私の抱負

 「大阪市労組」1月1・15日合併号の「お楽しみクロスワードパズル」の解答とともにみなさんに「今年の抱負」を寄せていただきましたので紹介します。

●今年こそ、筆ペンの書き方をマスターし、年賀状にスラスラと書くぞ!!(S・H)
●今年は、春から毎日が日曜日。あれもこれもするぞ!(藤田準治)
●仕事がだんだんきつくなってきている。働きやすい職場になるようどうしたらよいのか、具体的に動かなくてはと思う。(此川節子)
●本年より地域の講座に参加して勉強しようと思っています。(K・M)
●21世紀という言葉から人類の長い歴史や重みを感じます。しかし、まだ地球上ではあちこちで戦争が繰り広げられており、本当に「平和」がやってくるのか疑問と不安を感じるのは私一人ではないと思います。人類の歴史が大局的には圧制から開放へと発展していることに確信を持って、21世紀を子どもたちがのびのびと過ごせるような人類であるように、今年がそのスタートの一年としたいと思っています。(菊本義治)
●このところ自宅周辺の信貴山〜恩地路、瀧田川〜斑鳩の里など、3時間から5時間程度のウォーキングや山歩きを楽しんでいるが、今年は夏山に挑戦をと思っている。(柏木 勲)
●今年の正月は、田舎の愛媛で過ごしました。祖母が一人でひっそりと暮らしている家も、ひと時はにぎやかでした。運動のため近くの燈台までせっせと通いました。海に向かって「今年も元気に働くぞォ〜!」と大声で叫んだらすっきりしました。一緒に行った子どもたちは「やめてくれェ〜!」といってましたけど。(光本恵美)
●今年は3月に5歳児を終了させます。「あんなこともしておきたかった」がないように、そして、9年目を迎えぼつぼつ(いい加減)"見通し"を持った保育ができるようにがんばれたらなぁ。でも趣味の忙しさに、なかなか勉強しないふざけた保育士。がんばっておられる方々には頭が下がる思いです。(柴田有理)
●パソコンをマスターしたい(年末に買ったばかりですので)。クロスワードで当選すること(色々と解いたが当たったためしがないから)。(田所満里子)
●今年は、ボランティア活動にとりくみたいと思います。(河田 剛)

お楽しみクロスワードパズルの解答
【解答】ニシキヘビ


☆市労組レーダー
市労組青年部がOB・OGをまじえて
       結成10周年記念レセプション


 大阪市労組青年部は、1月29日、大阪グリーン会館で現役青年部員とOB・OGをまじえて、青年部結成10周年記念レセプションを開催し、この10年間の奮闘を祝うとともに今後の発展に決意をあらたにしました。レセプションは、青年部常任委員と歴代青年部長による実行委員会で準備されてきました。開会のあいさつを行なった斎藤彰英・初代青年部長(現本部執行委員)は「期待と不安の中での結成だったが、大阪自治労連をはじめ、全国の青年部の仲間との交流など、これまでにない経験と運動を展開することができた。今後ともこうした経験を、活動に活かして青年部をともに発展させていきましょう」と述べました。乾杯のあと参加者らは、レセプションにあわせて発刊された青年部の機関紙「グリーンピース」の縮刷版(No.1〜150)を手に、OBらの思い出話や10年間の活動のスライド、ゲームなどで楽しみました。最後に中川有紀・現青年部長が「これまでの先輩たちの奮闘を受け継ぎ、市労組青年部を大きくして、青年要求実現に向けてがんばります」とあいさつしました。


市労組労働学校「オレンジセミナー」を
         3月から5月に開講します


 市労組労働学校として役員向けに行なっている「オレンジセミナー」を、3月7日から開講します。開講日の3月7日には、大阪自治労連講師団の猿橋真さんに「自治体労働運動と21世紀の展望」(仮称)と題しての記念講演と基調報告を予定しています。また、今回のセミナーでは、実践的な組合運動についての講座も予定しています。支部・分会役員を中心にぜひ受講してください。日程は、下記のとおりです。

「オレンジセミナー」開催予定日
第1回 3月7日(水)午後6時30分〜 エルおおさか
第2回 3月21日(水)
第3回 4月4日(水)
第4回 4月18日(水)
第5回 5月9日(水)
第6回 5月23日(水)


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