第238号 2001年4月1日付


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   4/2 大阪市新採用職員発令式
   4/6 市労組連春闘学習会・市労組オレンジセミナー第2回講座
   4/6 沖縄米軍基地反対全国キャラバン来阪集会
   4/7 沖縄米軍基地反対御堂筋パレード
   4/12 自治体労働者・労働組合春の共同行動(〜13)
   4/13 市労組オレンジセミナー第3回講座
   4/17 大阪市研究会例会
   4/18 大阪春闘総決起集会
   4/20 市労組オレンジセミナー第4回講座
   4/24 市労組第4回中央委員会

    
☆2001年春闘のヤマ場に10000人が総決起
        3・22大阪総行動
パート労働者の賃上げを!! 働くルールの確立を!!

 春闘相場に影響のある金属労協への回答が3月14日に出されました。しかし、4年連続の最低水準という決着に労働者の怒りは高まっています。こうした中、春闘のヤマ場となった3月22日、大阪労連と大阪春闘共闘委員会は、「パート労働者の賃上げ サービス残業の根絶 解雇規正法の制定」などをスローガンに掲げ「3・22大阪総行動」にとりくみました。総行動では、大阪府下各地で延べ1万人にのぼる官民の労働者が、早朝からの宣伝行動やデモ行進、裁判所や大阪労働局の包囲行動、要請行動など、終日多彩な行動が展開されました。

 早朝から府下各地で宣伝行動を展開

 「2001年春闘勝利3・22大阪総行動」は早朝から、府下の300ヶ所のターミナルでの宣伝行動から始まりました。早朝宣伝行動では、市労組も、本庁支部を中心に本庁舎前や淀屋橋で春闘ビラを配布、また各支部・分会も地域での宣伝行動などに積極的に参加しました。
午前中は、各地域労連などを中心に、大企業や政府の出先機関に対して、賃金底上げの要請や職安前でのアンケート活動が展開されました。

 ランチタイムびっくりデモに1200人

 午前中の行動を終えた参加者は、旗やのぼり、横断幕やプラカードをもって正午ごろ大阪市内5ヶ所に集結。1200人の労働者が、大阪市役所に向かって「春闘勝利ランチタイムびっくりデモ行進」を行ない、昼休み時のビル街の労働者や市民に「パート労働者の賃上げ」「サービス残業の根絶」「解雇規正法の制定」などをアピールしました。市労組も各支部・分会がそれぞれの地域から市庁舎に向けて元気よく行進しました。

 包囲・要請行動や「なにわ女の菜の花」行動も

 午後には、「リストラ当然視の司法の反動化を許すな」と600人が参加した裁判所包囲・要請行動が展開され、働くルールの確立を求める大阪労働局包囲行動にも800人が参加しました。また、女性たちの「なにわ女の菜の花行動」でも女性の地位向上を求めて多彩な行動が展開されました。

 市労組は淀屋橋リレートークで市民に訴え

 夕刻には、市労組独自のとりくみとして「賃下げストップ!なくそうタダ働き!つくろう働くルール!淀屋橋リレートーク」が展開され、各支部長らが宣伝カーから訴える中、組合員が元気よく「働くルール署名」やビラ配布などの宣伝行動を行いました。


☆2001年春闘勝利!!3・22区評学習決起集会
 行財政改革は、民主的自治体の日常的な課題
 適正配置問題では粘り強いとりくみを

 大阪市労組区役所支部評議会は3月22日、「2001年春闘勝利!!3・22区評学習決起集会」を開催しました。集会では、はじめに長尾彰区評議長が、区役所問題全般について報告し、つづいて、区役所の要員問題をめぐるこの間の経過を高木裕司事務局長が行いました。高木事務局長は「区役所では、この間、適正配置という名の人員削減がすすめられてきているが、当局は、その根拠を明らかに示さないままだ」と指摘し、引き続いての粘り強いとりくみが必要だと強調しました。

 市民生活の実態や変化にあわせ改善・改革を

 市労組本部の成瀬明彦書記長が「大阪市の行財政改革計画と市労組の課題」と題して学習会を行いました。成瀬書記長は、「『行財政』も市民の生活実態や、それに伴う要求の変化にあわせて、その内容を常に変革し、改善をはかっていくことであり、行財政改革は、民主的自治体の日常的な課題であることとしてとらえることが重要だ。その視点で運動をすすめよう」と結びました。


☆コラム「中之島」
▼1月は、「行く」、2月は、「逃げる」、3月は、「去る」とはよく言ったもので、「あっ」と言う間に4月になってしまいました。今年は桜の開花も早く、花見で一杯という人も▼ところで、この季節、日本では「春」アメリカでは「SPRING」と言いますが、先日ラジオで「はる」の語源の話をしていました。この季節は植物の芽が膨らむ季節です。だから「芽が膨らむ、張る」つまり「張る」が「はる・春」になったそうで、アメリカの語源は多分「心が弾む気分」になる季節と言うことから「SPRING」になったのだろうと言うことです▼日本の巷では「KSD汚職」が起こり、自・公・保政権がムチャクチャな政治をすすめ、首相の支持率が一桁になり、「子供の虐待」事件が起ころうとも、自然はありがたいもので、着実に私たちに「季節」を感じさせてくれます▼いま、「年金」の問題が大阪市労組でも事あるごとに出ています。現在年金の受給者が約3千万万人いるそうですが、私たち公務員や民間の労働者がこれまで溜めてきた金額は、約180兆円(98年)もあるそうで、これは現在の受給者の6年分にも相当する金額だそうです。この金を「財政投融資」名目で政府が勝手に「公共事業」にばら撒いているのです。これは大変な問題です。「年金」は年寄りの問題ではありませんぞ。


2面の記事
☆大阪市が4月1日付で機構改革を実施
 情報公開と市民要求実現を推進する行政機構を

 大阪市は、今年1月からのWTCへの水道局、建設局、下水道局の移転、あべのルシアスへの環境事業局の移転につづき、この4月1日には、大規模な機構改革を実施しました。今回の機構改革は、新たな行財政改革の推進にあたり、分権時代にふさわしい行政運営の確立を図るためとしていますが、問題点や検証すべき点もありそうです。
 機構改革のもつ問題点の検証を

 大阪市労組は、機構改革問題に対しては、
第1に、自治体労働組合は、日常不断の運動として行政の民主化をめざした機構の改革にとりくむべきであり、住民と自治体労働者による政策対置を行なうことが必要。
第2に、市民要求と自治体労働者の要求を統一してとらえ、両者の要求をともに実現する立場に立つこと。市当局の機構改革案が果たして改革なのか、あるいは改悪なのかの判断基準は、市民本位の行政レベルを低下させないか、市民生活にマイナスの影響を与えないか、住民自治を前進させるものかどうかが重要な判断ポイントとなる。
第3に、市民本位の民主的効率的行政をすすめる立場で人員配置や仕事のすすめ方を根本的に検証する。
 という基本的立場を明らかにしています。そして、市側の「機構改革」のもつ問題点、各局関連職場の具体的内容や行政執行体制について、ひきつづき検証するとしています。

 市民本位の行政の確立を

 今回の機構改革の概要は、別掲のとおりですが、社会保障の最後の砦と言われる公衆衛生の分野までも市場原理にゆだね、競争を通じてサービスを提供するという営利市場化への道を開くことなく、利用者の人権を守るために公的責任を果たせる行政としての役割の明確化。ダイオキシン等有害科学物質に対する規制を強化するとともに、根本的対策としての廃棄物の減量化。中小企業への波及効果の期待できない巨大開発を見直し、大企業、ゼネコン中心のムダな公共事業から生活密着型の公共事業への転換。災害に強い安心安全なまちづくりのため政令指定都市の中で最低水準といわれる大阪市の建築指導行政を向上させるための必要な人員と執行体制の充実など、市民本位の行政の確立を目指すことが求められます。

☆発令式でも職場でも 組合説明会は平等に

 アンフェアな態度に終始する当局

 今年も、大阪市役所にフレッシュな新規採用者がやってきます。大阪市労組が結成されて11年、この間、大阪市役所に複数の労働組合があるにもかかわらず、大阪市当局・職員研修所は毎年、新規採用者に対する組合説明会についてアンフェアな取り扱いを行なってきました。連合・大阪市職には発令式当日に組合説明会の時間を優先・保障しながら、大阪労組には、何日も遅らせた日程で、組合説明会の場を設定してきました。99年から、大阪市職が4月1日の発令式当日、大阪市労組は翌日の4月2日と、8年かかって1日の差に縮めましたが、研修の時間中に大阪市職の加入届回収を黙認しつづけるなど、アンフェアな取り扱いに変わりはありません。市当局には中立保持義務があります。「組合紹介」についても平等取り扱いが貫かれなくてはなりません。

 市職は4月2日 市労組は4月3日

 今年の組合説明会は、大阪市労組は4月3日に行なわれます。市労組が毎年新規採用者に行なっているアンケートでも、「組合説明会は同じ日にある方がいい」という声が多数を占めています。組合説明会は、新規採用者の組合加入の権利を保障するためにも同一日・同一時間数の保障、または紹介順の隔年ごとの交代が公平・平等というものです。
 新規採用者は、高卒が約2週間、高専・短大・大卒が約3週間の研修のあと、各職場へと配属されますが、各職場における組合説明会も同様です。すでに研修期間中に組合に加入していても、また未加入の場合でも、各職場に複数の組合組織がある以上、それぞれの職場での組合説明会も公正・平等に行なわれるのが当然です。

 組織が小さくともやることはデカイ

 大阪市労組は組織が小さいといわれます。しかし組織の大小は労働組合にとって大きな問題ではありません。組織人員800万といわれる「連合」や100万の「自治労」は賃上げも自粛し、企業や自治体のリストラも容認して働く者をいじめ、国民を苦しめる役割を果たしています。組織が大きいことがいいというわけではありません。
 大阪市労組は小さくても何が働く者の利益を守り、国民生活の向上に役立つかをマジメに考えて活動をすすめています。実際に、大阪市労組のとりくみと運動によって大阪市役所5万人の職員の実利・実益を前進させた例は枚挙にいとまがありません。大阪市労組は組織が小さくともやることはデッカク、中味が大きいのです。
 そして、大阪市役所ではまだ小さくても私たちの仲間である「自治労連」には、全国に30万人の仲間がいるのです。


☆市労組レーダー
賃金底上げ!「働くルール確立」に向け
 3・15全国統一行動


 自治労連は、3月15日、財界の賃金抑制攻撃はね返し、すべての労働者の賃金底上げ、
「働くルール確立」に向け、総対話・共同をさらに広げようと「3・15全国統一行動」を展開。2001年春闘最大のヤマ場として、全国の仲間がさまざまな行動で決起しました。市労組でも、各支部・分会で宣伝行動や時間外職場集会がとりくまれました。人事院が、2月13日に明らかにした「俸給(給料)表の体系見直し」は、基本額+勤続加算に「実績給」を加えたものとするとしています。さらに、人事院「能力、実績等の評価・活用に関する研究会」の最終報告をうけ、「新たな評価制度」とともに、今勧告時の「報告」で「基本方向」をうちだすとしています。このねらいは、公務員労働者の目を国民・住民からそらさせ、上司のいいなりになる「もの言わぬ公務員」に変えてしまうところにあります。
 こうした中、建設局・下水道局が移転したWTCでは、それぞれの分会が、港湾支部の仲間とともに市労組分庁舎連絡協議会として昼休み職場集会を開催。分庁連としての春闘のとりくみをスタートさせました。集会では「政府・財界の攻撃を打ち破り、春闘後半でいっそうたたかいを前進させ、職場・地域で奮闘するとともに、KSD事件や機密費疑惑などの徹底究明、森自公保内閣即時退陣、羽曳野、島本の首長選挙勝利、参院選勝利をめざし、大いに奮闘しよう」との決議を採択しました。


今年も盛りだくさんの
 新規採用職員歓迎行事紹介


●陶芸&バーベキューin舞洲
市労組青年部が贈る新規採用職員歓迎行事が、今年も舞洲を舞台に開催されます。日に日に暖かくなり、出かけるのも最高!の季節となりました。5月のさわやかな風の中、みんなで創って、食べて、あそんで、楽しく過ごしましょう!!
日 時  5月20日(日)Am9:30〜
     (JR環状線西九条改札口集合)
場 所  舞洲野外活動センター、陶芸館ほか
※申し込み・問い合わせは、大阪市労組青年部または本部文化スポーツ部まで

●春闘勝利!!大阪市新入職員歓迎!!
大阪市労組ボウリング大会
 2001年春闘勝利と大阪市の新入職員を歓迎した、大阪市労組恒例の第11回ボウリング大会が、今年も、大国町・ボウル国際興業で開催されます。新入職員のみなさん、組合員のみなさんふるってご参加ください。
日 時  5月23日(水)
      Pm5:45 受付開始
      Pm6:30 ゲームスタート
場 所  大国町・ボウル国際興業
※申し込み・問い合わせは、大阪市労組文化スポーツ部まで

i-modeで市労組の情報をゲット!!
 携帯電話用のホームページも開設


 市労組では、昨年4月1日より、ホームページ「大阪市労組・情報ねっとわーく」を開設していますが、このたび、携帯電話からもアクセスできるホームページも開設しました。ぜひ一度アクセスしてみてね。

i-mode http://ichan1.nifty.com/osaka-shiro-so/
URL http://homepage1.nifty.com/osaka-shiro-so/
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