第239号 2001年4月15日付


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   4/18 大阪春闘総決起集会
   4/20 市労組オレンジセミナー第4回講座
   4/22 名古屋市長選挙投票日
   4/24 市労組第4回中央委員会
   4/25 大阪市所属間人事交流発令
   4/25 大都市交流会2001年春闘交流会
   4/27 市労組管理職会2001年度総会
   4/27 大阪自治労連役員学校
   5/1  第72回大阪メーデー


    
☆ジュゴンと平和を守ろう
   名護〜東京全国縦断平和キャラバン大阪行動
  沖縄・名護市辺野古沿岸への米軍新基地建設反対
     米軍基地による被害・犯罪もうゴメン


 沖縄本島名護の東海岸・辺野古に、新たな海上ヘリポート基地を建設しようとする日米両政府案に反対する「ジュゴンを守れ 米軍基地建設反対 名護〜東京・全国縦断平和連鎖行動キャラバン(平和キャラバン)」が3月10日出発しましたが、4月6日大阪に到着し、7日までの2日間感動的な行動が展開されました。日米両政府への怒りをたずさえた沖縄の代表との連帯行動には、「平和の心」が満ち溢れていました。

 沖縄平和代表団との感動的な連帯行動

 沖縄代表団は6日午前中、大阪府知事、大阪市長への要請を終えて、昼休みには安保破棄大阪実行委員会・大阪平和委員会・大阪労連の共催する「昼休みデモ」に合流しました。昼休みデモには淀屋橋近辺の労働者や、各団体や市民250人が参加し、中之島公園女神像前で簡単な集会を行い、元気良く出発しました。また、アメリカ総領事館への申し入れを行い、夜は大阪国労会館での歓迎交流会にのぞみました。沖縄代表団の一人渡具知裕徳さん(元名護市長)は「沖縄北部には60種類以上の貴重な生物が生息している。また、住民投票でも大差で市民は反対を意思表示している」と訴えました。
 7日には、午前中10台の宣伝カーが大阪市内をかけめぐり、午後は中之島野外音楽堂で市民集会を開催。そして500人が「御堂筋パレード」を華々しく、難波まで繰り広げました。


 米軍基地による被害・犯罪はもうゴメン

 沖縄の米軍による相次ぐ犯罪や被害。「もうがまんできない」と県民の怒りが爆発し、沖縄県議会も「海兵隊を含む兵力の削減」を求める意見書を全会一致で採択しました。しかし、日本政府は、県民の願いに背いて、アメリカ政府の要求に従い、沖縄県名護市の辺野古沿岸域に米海兵隊の最新鋭巨大米軍基地を建設しようとしています。
 名護市民は97年12月の市民投票で、基地建設反対の意思をきっぱりと示しました。それなのに建設をゴリ押しするのは、民主主義破壊の暴挙です。


 ジュゴン・環境が危ない

 基地建設予定地の辺野古沿岸域には、国際保護動物ジュゴンが生息しています。基地が建設されれば、この「北限のジュゴン」が絶滅してしまいます。昨年10月に開かれた第2回世界自然保護会議は、「辺野古沖に生息するジュゴンの保護を」と決議しました。基地建設は世界の声に逆らう暴挙です。


☆市労組連春闘学集会で吉井清文さんが記念講演 
   公務員労働者の労働三権、公務員法問題

 春闘の後半期恒例の、大阪市労働組合総連合主催の「2001年国民春闘学集会」が、たかつガーデンにて4月6日に開催され、110人が参加しました。講師の関西勤労者教育協会会長の吉井清文さんは、「公務員労働者の労働三権、公務員法問題」のテーマで1時間半にわたって話されました。
特に「成績主義賃金・能力主義賃金・勤務評定」問題について、「『成績』とは当局の物差しであり科学的な評価はありえない。ごますり人間、暗い職場、目標管理とセットのもの。公務員の世界では『成績』とは住民犠牲競争のことになる。民間では技術の伝承が阻止される。仲間のミスが自分の利益となり仲間のへまを喜ぶようになる。『成績』のために長時間労働、サービス残業は不可避のみならず、私生活や自由時間の労働時間への転化が凄まじい勢いで始まる」と厳しく批判しました。


☆コラム「中之島」
▼2001年春闘で「働くルールの確立を求める」署名に取り組んでいます。いま、日本では、2000時間以上の長時間労働が続き、さらに深刻なのは、民間・公務を問わずただ働き「サービス残業」が横行していることです。政府統計からの試算でも年201時間もあります▼フランス、ベルギーでは、週35時間労働に移行しました。ドイツでは日本より年間350時間短く、時間外労働は1日2時間、年間60時間に制限されています▼わが国で明確な犯罪行為であるサービス残業が横行している背景には企業が労働時間の把握を労働者の申告にまかせる一方で「残業代の申請は上司の許可が必要」「予算枠は月20時間以内」などの規制をしていることが指摘されています。このことは、私たちの公務職場でも少なくない実例があります▼「能力がないからだ」とされ、昇任などの評価にマイナスとなることなどから労働者は請求したくてもできず、泣く泣くただ働きをさせられているのが現状です▼厚生労働省が4月6日にまとめたサービス(ただ働き)残業の解消にむけた通達は、こうした実態をふまえ使用者に労働者の日々の始業・終業時間を確認し記録する責務があることを明確にしており、かつてなく踏み込んだ内容となっています▼とくに通達は、残業時間の自己申告制の場合について三点にわたり、使用者が講ずべき措置を示しています。一つは、適性な自己申告を行っていても不利益な取り扱いが行われることがないこと等を説明すべきであること。二つは、労働時間が適性に把握されているが否かについて労働者・労働組合などから指摘がされている場合、実態調査を行なう必要のあること(労働時間台帳の閲覧権)。三つには、残業時間数の上限を設定したり、残業時間の削減の通達や残業代の定額払いも改善の対象としています▼これまで労働者・国民が、広範に行われているサービス残業の是正を求めて粘り強く告発したたたかいが、昨年の労働者による電機大手製造業の監督指導となり、今回の通達に実を結んだといえます。この通達を力に、私達の市役所職場の労働者をはじめ、国民のいっそうの告発・是正を求めるたたかいを強めると同時に要員不足解消や雇用の拡大とあわせてとりくむことが必要です。


2〜4面・特集記事
☆「大阪市の機構改革に対する視点と市労組の基本的態度について」

 大阪市は、4月1日に大規模な機構改革を実施しました。
 今回の機構改革は、「新たな行財政改革の推進にあたり、分権時代にふさわしい行政運営の確立を図る」などとしていますが、「市民に顔を向けた」行政機構になっているのか、「情報公開と市民要求実現を推進する」行政機構になっているのかが大きなポイントです。
 3月9日に市労組は「機構改革に対する視点と市労組の基本的態度について」の見解を発表しました。その全文を掲載します。
(市側の説明)
分権時代にふさわしい行政運営の確立に向けて4月1日行政機構を改正(大阪市政だよりNo.615より)

 大阪市では、4月1日に行政機構の改正を行いました。
 これは、地方分権時代にふさわしい行政運営の確立を図るため、今年度から取り組む「総合計画21推進のための新指針」など主要な政策・施策の総合的で着実な推進や、新たな行政需要に積極的・効果的に対応できる総合的な施策推進体制づくり、市民ニーズの多様化や変化にも的確で機動的に対応できる簡素で効率的な執行体制づくりを基本に、従来の機構を見直したものです。


4月1日職制改正を実施 21世紀の新しい大阪のまちづくり実現をめざして
(庁内JOHO平成13年4月/No.128より)

 4月1日、職制改正を実施し、独立戟局としては22局2室が21局2室に再編・整備されました。局の枠組みにかかわる大規模な職制改正は、昭和63年以来13年ぶり。21世紀を迎え、地方分権の時代にふさわしい行政システムを確立するため、組織機構を再編しました。
 今回の職制改正は、
@今年度から取り組む「総合計画21堆進のための新指針」をはじめとした主要政策・施策の総合的で着実な堆進A新たな行政需要に積極的・効果的に対応できる総合的な施策准進体制の確立B市民ニーズの多様化や変化等に迅速・的確・柔軟に対応できる簡素で効率的な執行体制の確立の3つを基本方針として推進。市民のゆとりのある豊かな生活、経済の活性化、健康福祉の連携・総合化、住宅・市街地整備等の都市居住や都市環境の整備等の施策を効率的に実施することを日的とし、多様な魅力を備えた、21世紀の新しい大阪のまちづくりの実現をめざします。


   「機構改革に対する視点と市労組の基本的態度について」 の見解はこちら


☆市労組レーダー
大阪メーデー 5月1日(火)は扇町公園へ

 第72回大阪メーデーは、たたかう歴史と積極的伝統を受け継ぎ今年も扇町公園で開催されます。メインスローガンは「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」です。サブスローガンは4点。政策スローガンは11点。すべての労働者・国民と共同を広げ、職場と地域に笑顔をとりもどすたたかいを強める中でとりくまれます。大きく成功させましょう。
○ 日時 2001年5月1日(火)午前9時開会
○ 場所 扇町公園
○ デモ 会場から天満橋まで
○ 集合 時計台左側・午前8時30


いま、市労組は2001年夏期一時金アンケートをとりくんでいます

 2000年確定闘争では給料表の改定見送り、一時金の0.2月削減という結果に終わり、1999年確定闘争での一時金の0.3月削減とあわせ、2年連続の年収ベースでの賃金削減となりました。それだけに夏期一時金のとりくみはきわめて重要です。また一時金の恒久条例化のもとですが、「生活補給金」としての性格をふまえ生活改善につながる積極的な要求を掲げましょう。あなたもアンケートにご協力を。


大阪自治労連第11回囲碁・将棋大会の開催のご案内

 下記のとおり囲碁・将棋大会が開催されます。問い合わせは市労組本部文化スポーツ部の竹村まで。
○ 日時 4月22日(日)受付午前9時30分 開会午前10時 終了予定午後5時
○ 場所 大阪グリーン会館4階 大阪自治労連会議室
○ 内容 囲碁・将棋とも個人戦・団体戦 団体1チーム3人 個人戦のみの参加もできます。


4・28全国統一行動 大阪のつどいのお知らせ

 沖縄戦終結50周年記念作品として制作された映画「GAMA 月桃の花」が安保破棄諸要求貫徹大阪実行委員会主催の4・28全国統一行動「大阪のつどい」で上映されます。積極的なご参加をお願いします。チケットは市労組本部にあります。文化スポーツ部まで。
○ 4月28日(土) 午前・午後の2回上映
   第1回 午前10時〜 第2回 午後2時〜
○ 場所 国労会館3F大会議室
○ 参加費 前売り1000円 当日1500円

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