第245号 2001年7月15日付


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
   7/17 国保よくする会区役所包囲行動
   7/25 天神祭・船渡御と花火を見る夕べ
   7/29 参議院議員選挙投票日
   7/30 全国部落問題夏期講座(〜31)
   7/31 市労組結成11周年記念集会
   8/1 公務労組連中央行動
   8/3 第43回全国自治体学校(〜5)
   8/4 全国保育合同研究集会(〜5)
   8/4 原水禁2001年世界大会


☆21世紀を核兵器のない希望ある世界に!
  「核兵器廃絶の約束」の実行を核保有国に求めよう!
 21世紀を迎えたいま、核兵器をなくそうという声が世界を動かしています。昨年5月には、核保有国をふくめ世界の187の国々が、「核兵器廃絶を達成する」ことに合意し、秋の国連総会でも確認されました。「究極的核廃絶」という、この問題を先送りする主張をしりぞけての歴史的な成果でした。唯一の被爆国日本にとって、平和と核兵器廃絶の世論を喚起させる夏が来ました。原水爆禁止世界大会を間近かに、大会を成功させる行事やとりくみが次々と繰り広げられています。

 原水爆禁止2001年国民平和大行進
    府庁から市役所を行く


 7月4日、2001年原水爆禁止国民平和大行進が大阪市内に入りました。幹線コースは住吉区役所から旭区役所までの行進が行なわれました。
府庁前からは、それぞれ網の目コースを歩いてきた参加者と合流して大阪市役所まで歩きます。この間住吉区役所からずっと歌をうたって盛り上げた立川孝信さん(阿倍野区役所)ご苦労様でした。また市労組の旗を持っていただいた繰谷実さん(港区役所)、赤垣光則さん(浪速区役所)、角田幹夫さん(本部執行委員)大変おつかれ様でした。今年は大きい旗を持って行ったので、重たくて風が吹けば余計に辛かったようです。市役所前では本庁支部の皆さんから心のこもったお茶の接待がありました。約60人の市労組の組合員さんが参加し、熱い平和行進で沿道の人達に「核兵器をなくそう」「戦争を美化する教科書は使わせないぞ」と平和の大切さをアピールしました。

核兵器はなくせる―画期的な成果!
  世界中の国が核兵器廃絶を約束


 昨年、アメリカやロシアなどの核保有国もふくめた世界の国々が、核兵器廃絶を約束しました。世界中の国の政府が集まって開かれた核不拡散条約(NPT)再検討会議で、「核兵器廃絶の明確な約束」がかわされたのです。
 1970年に発効したNPTは、最初から一部の国だけに核兵器の保有を認め、その他の国の核保有を一切禁止するという不平等な条約でした。それが1995年に条約の期限切れを迎えた時、5年ごとに再検討会議を開くことを条件に無期限延期されました。
 そして昨年4〜5月、NPT再検討会議が開かれ、187のすべての参加国が、「核保有国は、自国の核兵器の完全な廃絶を達成」することを「明確に約束」すると書きこまれた最終文書に合意しました。
 こうした成果は、6000万をこえた「ヒロシマ・ナガサキからのアピ−ル」署名など世論と平和運動がおおきな力となっています。

集団的自衛権の行使で戦争にまきこまれる!?

 いまアメリカは、国益のためとして、NATO(北大西洋条約機構=軍事同盟)の同盟国や日本にたいし、軍事的、経済的な負担を拡大する政策をとっています。日本にたいしても、沖縄への新基地押しつけをはじめとする在日米軍基地の強化や「おもいやり予算」など在日米軍駐留経費のいっそうの負担を求めています。
 さらに、集団的自衛権の行使をつよく求めていますが、これは、個別的自衛権を合憲としつつも、集団的自衛権は違憲としてきた歴代自民党政権の見解にも反し、日本がアメリカの起こす戦争に巻き込まれる危険をいっそう高めるものです。
 沖縄などで相次ぐ米軍事故・米兵犯罪にたいし、沖縄県議会がはじめて「海兵隊の削減」を決議(1月19日)し、名護市議会をはじめ県内市町村議会に広がっています。とりわけ、北谷町、石川市の2議会では、海兵隊の「撤退」まで求めています。

原水爆禁止2001年世界大会への参加・賛同をよびかけます

 原水爆禁止2001年世界大会実行委員会は、「みずからの苦しみをのりこえ、世界に核兵器廃絶を訴えてきた広島・長崎の被爆者や、各地の核兵器開発・実験の被害者とともに、核兵器廃絶を求める大きなうねりをつくりあげよう」と呼びかけています。
 8月6日・9日のヒロシマ・ナガサキデーに、「原爆展」や署名行動などを多彩にくりひろげ、核兵器廃絶の共同のとりくみをさらにひろげましょう。
 核兵器廃絶を求める政府、自治体、NGOなど、さまざまな立場の違いをこえ、大きな行動と連帯の輪を築くことをねがい、原水爆禁止2001年世界大会を成功させましょう。

☆2008年オリンピック開催地(北京)決定にあたって(談話)

 大阪市労組は、2001年7月14日、2008年オリンピック開催地(北京)決定にあたっての談話を発表しました。


☆コラム「中之島」
▼いよいよ参議院選挙がはじまった。マスコミも一役買っての「小泉フィーバー」。結果が注目の21世紀初頭の国政選挙である▼国民の願いは「政治を変えたい」。そこでカエル!カエル!を呼号する首相のパフォーマンスはかつてない高支持率。「構造改革」は一見、変革を想わせる。そこでコーゾーカイカクの大合唱になっているが、「痛みをともなう」ことについては、選挙が近づくとトーンダウン。▼国民は今現在の痛みが耐えがたいから変革を求めている。今からの痛みなど誰も求めてはいない。暮らしや福祉優先が、いつの世も政治の原点、変革の道とは何かの冷静な判断が求められている選挙である▼江戸時代末期、政治・経済が行き詰まり、お伊勢参りを口実に「エエじゃないか」と民衆の狂騰乱舞が全国を席巻した。権力の困惑を横目に。一見、やるせない大衆のエネルギーの噴出のようだったが、もう一方では、倒幕運動のうねりが確実に流れを増し、大河となって行った▼「コイズミでエエじゃないか」は、半年前なら考えられない状況だが、しょせんモリ(森)ノナカ(野中)のコイズミ(小泉)で本質は旧来と一緒という批判も一方にある▼いずれにしても、この国のカタチを新たに生み出す真の変革の第一歩を歩み出す日になることが切望される、この29日である。


2面の記事
☆市労組本部・市労組婦人部
  2001年度の執行部がスタート

成瀬新委員長を先頭に要求実現へ

 市労組本部は、6月13日投票で実施された市労組本部役員選挙で、全員が信任されたことを受けて、6月18日の第1回執行委員会で本部役員の任務分担を決め2001年度市労組本部執行体制を確立しました。今年度の市労組本部の新体制は以下のとおりです。

           2001年度市労組本部の新役員および任務分担
執行委員長
副執行委員長
副執行委員長
副執行委員長
書  記  長
会      計
書 記 次 長
書 記 次 長
総 務 部 長
賃 金 部 長
調 査 部 長
労働安全衛生部長
社会保障部長
行財政部長
自治体政策部長
組 織 部 長
組織対策部長
福祉対策部長
共 闘 部 長
機関誌部長
機関紙部長
教育学習部長
特別執行委員
特別執行委員
成瀬 明彦
田中 豊實
武久 英紀
池尾  剛
藤原 一郎
敷島 義雄
中山 直和
高田 真一
川本 正一
川見 光正
川濱 隆男
竹村 博子
亀岡 照子
斎藤 彰英
高木 裕司
角田 幹夫
吉岡 真弓
高田 真一
永山 清志
江川 信雄
東  哲郎
石水 正停
西岡 健二
阿字地 充
 
 今、労働組合の力量が問われている
     新しい運動と展望を築いていきたい

          大阪市役所労働組合執行委員長  成瀬明彦

 宮沢委員長のあとを受け、執行委員長の重責を担うことになりました。組合員の皆様の温かいご支援ご鞭撻を宜しくお願い致します。
政府・与党は、2002年の通常国会にむけ、国と地方を一体化した新公務員法案提出をめざし、信賞必罰に基づく実力主義の人事制度を導入することとしています。公務員制度「改革」に着手するのは、公務員に根本的な意識改革と行動原理の変革を迫るためで、国・地方を通じた行政範囲の見直し(民営化、分権化、広域化など)を含めて「行革の総仕上げ」と位置づけています。
基本設計によると、年功序列に基づく人事制度や給与体系を見直し、新たな能力等級制度を導入し、給与を能力給、職責給、業績給の三本立てとしており、こうした「改革」は、賃金を「配分問題」に閉じ込め、賃金闘争を公務員労働者同士の「賃金共食いの争い」へ誘導していくことになってしまいます。営々として築き上げてきた「集団的な賃金決定」を骨抜きにして、実質的に「賃金は個別労使で決定すべきもの」という風潮にもっていき、労働組合の団結破壊をねらうこうした攻撃を許さず、組織をあげてたたかうつもりです。
市労組結成という1990年代に入って、職場の個別の労使関係だけでは解決できえない問題があまりにも多くなり、賃金問題だけでなく、リストラ・合理化問題はもちろん、ましてや社会保障とか環境問題、教育問題とか文化の問題、そして大阪市民の切実な要求問題など、個別労使の関係だけでは解決しえない問題が広がってきました。
21世紀は個別労使間の運動は運動できちんとやりながら、同時に1つの職場のなかだけではなしに、エイジレス時代、つまり新再任用問題が象徴するように高齢社会のなかで、否が応でも年金開始年齢繰り上げのため働かざるを得ない、いきがいの問題として地域に関わっていかざるを得ない側面を正確につかみ地域でも、どう活動するかという観点を思い切って広げないと労働組合は生き残れません。
まさに労働組合の力量が問われています。一般職員、再雇用職員、再任用職員、臨時的任用職員、若年嘱託、派遣職員、アルバイトなど、労働の個別化すすんでいるもとで労働組合の役割というのは当然重要になってきます。それに対していままでの労働組合運動では対応しきれないということ、これは紛れもない事実です。だからこそ、きめ細かい、個別相談窓口みたいなものを、ほんとうに労働組合がきちんと創って行き、皆様方とともに小泉流構造改革の社会保障切り取りを許さず、新しい運動と展望を築いていきます。


☆安心して預けられる延長保育の充実を!
「保育所の託児所化に反対します」 福祉保育支部

 大阪市は多くの保護者から長年の要求であった保育時間の延長を、33ヶ所の保育所で朝7:30〜夕方7:30まで実施してきました。その延長保育の要員に、現在臨時的認容保育士が1名配置されています。しかし今回「延長保育の要員」について大幅に削減しようとする提案をしてきました。
 内容は、配置されている臨時的認容保育士を年度途中でひきあげ非常勤嘱託保育士を配置するというものです。臨任保育士の勤務時間は8時間と正規保育士と変りありませんが、
 今回雇用しようとする非常勤嘱託保育士の勤務時間は、夕方を基本にしながら5〜6時間となっています。これでは、午前中の保育士が1人欠員となり、今以上に厳しい条件で保育をすることになります。福祉保育支部支部長の庄村いずみさんは「臨任保育士は悪い労働条件の元でも一生懸命いい保育をめざして頑張ってきました。当局の提案のような、『要員の調整』的な使われ方は許せません。今回の提案の内容は、大きく保育の質の低下を招くもの」と怒りを隠しません。


大阪市役所退職者会が親睦と交流の総会
 6月15日、大阪市役所退職者会の第5回総会が開かれました。役員を代表して、代表世話人の治部康利さんのあいさつ、市労組新委員長の成瀬明彦さんの祝辞のあと議事に入り、新役員などを決めました。総会後は、懇親会で和やかに旧交をあたためました。

☆市労組レーダー
全国部落問題夏期講座のご案内

 本年度夏期講座は50回の節目となる研究集会をむかえます。戦後、国民的課題としてとりくまれてきた部落問題は、いま解決の最終段階にあることが確認されています。「21世紀に部落差別を持ちこさない」をめざしてとりくまれてきた運動・行政・教育の成果と到達点をふまえ、50年の夏期講座の歩みをふりかえり、残された課題解決の方向を明らかにします。
◆全体集会 7月30日(月)午後1時から5時
                 京都会館第2ホール
◆分科会 7月31日(火)午前9時30分から午後4時
                 華頂短期大学


第43回自治体学校in神奈川が開催されます

20世紀から21世紀にかけての社会変化は、グローバル化、情報化、人口高齢化といった新しい歴史的環境の変化から起こっています。それぞれの分野の課題を大きな枠組みでとらえ直し、わたしたちがつちかってきた自治の力を信じて、2世紀の地域・自治体づくりを大きく発展させていくという視点と課題を語り合います。
◆全体会 8月3日(金)午後1時10分から5時30分
               川崎市教育文化会館
◆分散会 8月4日(土)〜5日(日)


わらび座創立50周年記念行事参加と
東北十和田湖の旅に出かけませんか


「旅」の実行委員長の大岩根定さんは次のように呼びかけています。「私は、わらび座バカといわれています。故原太郎さんの、民俗芸能を愛し平和と独立、民主主義を守り社会発展を心から切望し苦労をいとわず努力される姿に感動し、今日なお、わらび座を愛するものです。創立50周年の記念行事に限りない喜びと日本の自然と食、温泉をふんだんに楽しむツアーにひとりでも多くのみなさんの参加を心から訴えます。明日の日本と文化をともに語り合いましょう。」お問い合わせは、市労組本部中山まで。
◆と き   8月7日(火)〜12日(日)
           (車中2泊・旅館3泊)
◆参加費  大人 99,500円
        小人(問い合わせください)
       ※ 募集人員は40人です。定員になり次第締めきります。


グローバル・ピース・コンサートinOSAKAの開演せまる

 今年も「平和・緑・音楽(子どもたちの未来のために)」をメインテーマに「コンサート」が開催されます。ぜひ平和を愛する日本の音楽家たちの美しい音楽に酔いしれてください。お問い合わせは市労組本部の吉岡文化スポーツ部長まで。
◆8月9日(木)いずみホール
          午後7時開演
          料金は4000円


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