第255号 2002年1月1日・15日合併号


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
  1/4  市労組事務所開き
  1/7  市労組新春宣伝(新年のあいさつ)
  1/8  勤労協「新春学習集会」
  1/10 市労組第3回中央委員会/新春旗びらき
  1/11 春闘スタート・日経連臨時総会抗議宣伝
  1/17 阪神・淡路大震災メモリアルデー
  1/19 「なのはな」5周年記念コンサート
  1/21 市労組連「旗びらき」
  1/24 市労組2002年春闘討論集会(〜25)

☆2002年春闘へダッシュ!!
 今年も市労組は駆けつづけます

市労組本部役員一同

「雇用」「医療」「賃金」を守るたたかいを広げ
      小泉「構造改革」路線を打ち破ろう


 21世紀の幕開けとなった昨年は、小泉内閣による「聖域なき構造改革」で、大企業を中心とした「リストラ・首切り」の横行と、空前の企業倒産や増えつづけるばかりの失業率(5.4%)、医療制度をはじめとした社会保障の大改悪など、国民・労働者に「激痛」を強いてきました。また、アメリカでの「同時多発テロ」に続くアフガニスタンへの「報復戦争」、そして、それを口実に「テロ対策特別措置法」を成立させ、自衛隊を戦争地域へと参戦させるなど、国民のいのちやくらし平和がいちだんと脅かされた一年でした。
 2002年春闘では、全労連が提起している春闘3課題、「雇用」「医療」「賃金」で、国民・労働者と幅広い共同のたたかいをすすめ、小泉「構造改革」路線を打ち破る大きな運動を展開していくことが求められています。


政府の押付けでなく民主的な「公務員制度改革」を

 政府は、昨年11月6日に発表した「新人事制度の原案」を柱とした「公務員制度改革大綱」を、12月末に閣議決定されました。「能力等級制度」を中心に能力・業績主義を強化する人事管理制度の導入や、使用者(大臣)が、恣意的な人事評価にもとづき、何時でも職員を自由に「免職・解雇」出来る免職規定を導入するなど、私たちが求めてきた公務員制度とかけ離れた数々の重大な問題を持った改悪内容となっています。労働組合との十分な交渉も行なわれないままの閣議決定に、自治体職場からは、怒りの声が上がっています。
 「構造改革」を忠実に・従順に執行する公務員に変質させる「公務員制度改革」に反対し、「全体の奉仕者」として、国民・住民に本当に信頼される「公務員制度」の確立こそが求められています。


☆明るく楽しい運動を大切に期待に応えるとりくみを

大阪市労組執行委員長 成瀬明彦 新年のあいさつ
 大阪市役所労働組合
   執行委員長 成瀬 明彦

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年4月就任早々、小泉首相は憲法9条の改悪、集団的自衛権の行使の検討、有事立法の制定を公言し、アジア近隣諸国の批判を無視し靖国神社参拝を強行してきました。そしてテロ対策を口実に、現実の戦争にはじめて自衛隊を送りだす「テロ対策特別措置法」を成立させ、すでに兵員1300人以上がインド洋周辺に派遣されており、憲法9条の危機がいちだんと深まっています。第9条は、戦争の違法化という世界史の大きな流れのなかで先駆的な到達点を示す世界に誇る宝です。今こそ、思想・信条の違いをこえて憲法をまもりぬく幅ひろい運動が求められているのではないでしょうか
 長引く不況のもとで、さらに追い打ちをかけるのが、小泉内閣がやろうとしている不良債権の早期最終処理です。これによって大倒産と大失業を招き、100万から150万人の失業者がでると民間調査機関が試算しています。小泉構造改革をやればやるほど、失業と倒産は増え、健保本人3割負担など医療制度「改革」の「痛み」を押し付けて、国民と働くものの家計を直撃し、将来的にも不況を深刻化させます。
 こうした「日本を戦時シフトにする小泉改革」に抗して、この新春から、私たちは2002年春闘として圧倒的な労働者・国民が一致する「雇用」「いのち」「生活」の3つの要求をかかげ、小泉内閣と大企業に国民総ぐるみの運動を挑みます。なんとしても成功させねばなりません。
 また、巨額な開発事業など行政の無駄ははぶかなければなりませんが、くらしを支える国民・市民サービスが切り捨てられては困ります。効率主義を追求するあまり、市立保育所まで民間企業に委託する自治体も生まれ、大阪市でも保育所の統廃合が出されています。大阪市も2008年オリンピック開催断念をひとつの「慈雨」としてこれを潮に、巨額な開発事業をやめ、くらし・福祉・保健医療・教育などの施策を充実させ、市財政危機の打開に踏み切るべきです。
 さて、小泉内閣は、こうした大企業優先の巨大開発重視、雇用・くらし軽視の「この国のかたち」づくりを推進するため、「全体の奉仕者」から、政権与党の「使用人」とする「公務員づくり」をねらっています。成績主義強化で公務員に差別と分断をもちこむ公務員制度「改革」の動きです。私たちは、これに反対し、国民・市民本位の民主的な公務員制度の確立を求めていきます。
 国政でも市政でも1日も早い時期に「国民が主人公」「市民が主人公」の新しい政治が望まれます。職場・地域で草の根から「小泉激痛に労働者はガマンも泣き寝入りもできない」という怒りのたたかいを、そして地域社会を「いつまでも住みつづけられる」住みよいまちにして行く共同の輪を広げていくことが、政治をまともにしていく確かな道ではないでしょうか。
 市労組も、市役所の青年との「開かれた対話」を通じて、明るく楽しい運動を大切にし、みなさんとともに市役所内外の期待に応えるとりくみをすすめていく決意です。
 今年もどうぞよろしくお願いします。


☆コラム「中之島」
▼あけましておめでとうございます。昨年は口にも出したくない暗い事件が続きましたが、年明け早々はちょっと嬉しい話。今年度の小学校6年生の国語教科書(光村図書出版)に、素敵な話が載っていました▼石川県のある養護学校の山元加津子先生が、養護学校の子どもたちとの日々をまとめた詩集「たんぽぽの仲間たち」(三五館)という本です。どの話も素敵なのですが、とりわけ心を打ったのは、「きいちゃんの浴衣」という話▼高校生のきいちゃんは親元を離れ、施設で生活をしています。お姉さんが結婚することになったのですが、お母さんは周りの偏見を気遣い、結婚式にきいちゃんは出席できません。悲しむきいちゃんを励まして、山元先生はお姉さんに浴衣を縫ってプレゼントをしようと提案します▼手の不自由なきいちゃんが一生懸命縫い上げた浴衣。お姉さんのたっての希望で結婚式に出席できたきいちゃんの前に、お色直しにその浴衣を着たお姉さんが現れます。そして、「これが私の誇りの大事な妹です」と紹介するのです……▼この作品が教科書会社の人へつながり、6年生の人たちに読んでもらえることになったのです。教科書は、他を思いやる豊な心を育むものであってほしいと、切に思います。



2面の記事

☆新春スター訪問
   子どもたちの笑顔に感動


           斉藤由貴さん

<プロフィール>
さいとう・ゆき1966年神奈川県生まれ。85年ドラマデビュー。主な出演作にTVドラマ「はね駒」「スケバン刑事」、映画「優駿」「おいしい結婚」など。
歌手として「卒業」などのヒット曲がある。(番組は12月2日、同19日、30日の3回にわたり放映されました)
「写真提供・連合通信」

 結婚後も精力的にドラマや舞台を続けています。昨年は、舞台の上での電子メールのやり取りで、現代女性の孤独な生活を描いた二人芝居「フレンズ」に挑戦。ユニークな公演が話題を呼びました。
 そんな彼女が、女優としての表情とは一味違った素顔を見せてくれたドキュメンタリー番組「知られざる北朝鮮の素顔〜謎のシルクロードへの旅」(BS朝日)が、年末に放映されました。
 「日本での北朝鮮情報は不安なものばかり。周りの人からも心配されてしまいました」という状況での出発だったそうです。でも、実際に見た北朝鮮の街は、「想像と全然違いました。広々としていて、とても美しい街並みにビックリしました」。
 もちろん、快適な思い出ばかりではなく、撮影をストップされたりという体験も。
 「社会的、思想的な部分で、『これは…』と思う時もありました。でも、みんな一生懸命に生きているのは同じ。そのことが学べました」と振り返ります。
一番の思い出は見学したサーカス。「筆舌に尽くしがたいすごい演技に驚きました。また、サーカスを見ている北朝鮮の子どもたちの笑顔がすごくいいんです。そのことに一番感動してしまいました」。
 厳しい社会情勢を肌で感じながらも、子どもたちの笑顔に希望を見る。そんな彼女の姿勢に誠実な人柄がにじみ出ていました。


☆今回も力作ぞろいで大好評!!
    恒例の大阪市職員とOBによるまいど美術展

「公園の川」宮崎晶夫さんの作品 年末の恒例となっている第18回「大阪市職員とOBによるまいど美術展」が昨年も12月14日(金)から19日(水)まで、天王寺区の上本町ギャラリーで開かれ、初心者からベテランまで多くの力作が展示されました。

 初日の14日には、出展者を囲んで懇親会も開かれました。
 毎年この美術展の開催に力を尽くされている市職員OBの岸本安司さん(元環境保健局)、田辺政雄さん(元下水道局)はじめ、一水会会員の武藤初雄さん、中辻修さん(住宅局)などのベテランの画家から「まいど絵画教室」に通う初心者まで、それぞれの作品を前にして大いに批評し語り合いました。
 なかでも、作年の日展で特選に選ばれた武藤さんの話題が花を添えました。「淀川」武籐初男さんの作品
 この美術展は、市役所の中で文化を育て、絵画を通じて交流を広げようと市役所の美術愛好家たちが年一回、気軽に出展できる発表の場として喜ばれており、この「まいど美術展」の中で育ち、上達していった人も少なくありません。
 会期中は連日、多数の市職員やOB、家族などが観賞に訪れました。今回は、水彩、パステル、日本画、油絵、版画、木彫など39人、50点以上の作品が出展されました。
 

2002New Yearクロスワードパズル
【解き方】カギをヒントにマス目をうめ、黄色のマスに入れた文字をABC・・・の順に並べてください。

 

 

 
 

 


 

 
 

 

 

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G 
 
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I 
 
 
 

 
 

 ★ヨコのカギ
 @江戸時代の武士の礼装
 DTVのトレンディー○○○
 E一人○○にでる
 F目の前、眼前
 H実際に売れること
 K○○○異動
 L新しく見つけること
 
 
 
 
 


 ★タテのカギ
 @正月に玄関に立てる
 Aイタリアのファッションの街
 B縞模様の鯵
 C輪を描いてゆうゆうと飛ぶ鳥
 Eオマール師率いる
 Gあることに非常に優れた人
 I不登校の原因の一つか
 J量より○○

【応募方法としめきり】ハガキに答え、住所・氏名、今年の抱負などを書いて送ってください。正解者の中から抽選で図書券をお送ります。
(送り先)〒530-0001 大阪市北区梅田1-3-1-400大阪駅前第1ビル4F 大阪市労組「機関紙編集委員会」
(しめきり)1月20日まで


☆市労組レーダー
今年も「情報ねっとわーく」新年号をお届けします

 市労組組合員の皆さんをはじめ、市労組「情報ねっとわーく」読者の皆さんに、今年も新年号をお届けします。
 今年も表紙カラー装丁、B5判で110ページのボリュームとなりました。
 恒例のフォトトピックス、新春スター訪問、青年のページや「まいど美術展」出展作品一覧、私たち午年、ルポやトピックスにお楽しみクイズ、通常の連載も含めて盛りだくさんの内容になっています。
 みなさんお楽しみに。


みんなでわいわい楽しもう市労組新春ピンポン大会を開催します

 寒さを吹き飛ばし、みんなで楽しめる企画として「新春ピンポン大会」を開催します。
 ノー残業デーにここちよい汗を流しましょう。「卓球をしたことないわ」「温泉でたまにするぐらいやわ」「卓球ならまかしといて」という人、どんどん参加してね。
 上級者コースから、初心者コースまで、どんな腕前でも気楽に参加できる企画にしています。みんなで、わいわい、がやがやアフター5を楽しみましょう。

市労組「新春ピンポン大会」
●日時 2002年1月23日(水)午後6時30分より
●場所 なんば府立体育館・第2競技場(地下)
●参加費 無料
※詳しくは、市労組本部文化・スポーツ担当 吉岡まで(tel 6208-8798)


各支部・分会の機関紙をだそう 第28回機関紙コンテスト作品募集中

 今年も、日本機関紙協会大阪府本部主催の「第28回機関紙コンテスト」が行われます。
対象となる作品は、2001年12月1日から2002年1月18日までに発行されたすべての機関紙・誌、ミニコミ誌、広報です。今回は、特別審査員として、ジャーナリストの大谷昭宏さん、井原邦夫さん、スチュワーデスの尾崎恵子さんら6人のジャーナリストや著者、ベテラン編集者が審査にあたります。
 各支部・分会で発行した新年号をぜひご応募ください。
 なお、応募は、本部でとりまとめるので、1月16日までに各15部を申込書とともに提出してください。

第28回機関紙コンテスト
●対象
2001年12月1日から2002年1月18日までに発行されたすべての機関紙・誌、ミニコミ誌、広報
●応募締め切り 2002年1月16日(本部必着)
●提出部数  各15部
●発表  2月6日(水)大阪機関紙会館で午後6時から
●主催  日本機関紙協会大阪府本部

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