第275号 2002年12月1日号

    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
  11/29 まいど美術展(〜12/4)
  12/5 大阪公務共闘定期総会(〜6)
  12/7 STOP!有事法制!イラク攻撃NO!12・7おおさかピースパレード
  12/11 市労組第2回臨時中央委員会
  12/11 市役所フォーラム「駅前シアター」
  12/13 大阪革新懇「講演と文化のつどい」
  12/17 第27回市労組区役所支部評議会・評議委員会
  12/17 大阪市内協青年部「Happy Xmas Party」
  12/19 大阪自治労連第41回中央委員会
  12/19 記録映画「百歳の人間宣言〜住井すゑ」上映会


☆2002年賃金確定・年末一時金闘争
市長・当局は説明して!
財政非常事態になぜ陥ったの?
人件費削減で市財政健全化への展望が出るの?
5%カットは許さないぞ!!
 2002年賃金確定闘争は26日の山場を経過し、5%賃金カットをはじめとした賃金削減問題と切り離して年末一時金の回答(2.1月分、12月10日支給)を受け、各単組討議にふしています。
 「財政非常事態宣言」を背景にした賃金削減の押しつけ問題は、職場の怒りを背景に厳しく追及しましたが、撤回させるにはいたっていません。引き続き、不当な賃金削減撤回を迫りとりくみを強めています。

7年間で2兆円も市債を増やし
市財政の非常事態の原因=
大規模開発推進の責任は重大!


市労組連単組役員集会 これまでの大規模開発をすすめ、財政を食いつぶしてきた市長の政治責任、市当局の行政責任は重大です。そのつけを職員や市民に一方的に押し付けることは、到底認められません。
市長の着任以来のこの7年間で借金は、ほぼ2兆円も増えました。市債は何らかの建設事業を起債根拠にしなければ認められないものであり、ベイエリアを含めた大規模開発に注がれてきたことは明らかです。

仕事が増え、人が削られ、その上賃金削減!?

 不況であっても、民間と違って仕事量は減るどころか、むしろ増えています。それなのに、『新行財政改革計画』の推進により、人員は逆に削減されつづけ、職場では過重労働による健康破壊が深刻です。その上、賃金も削減されるのであればたまったものではありません。ええ加減にして!!

賃金削減攻撃をはね返すたたかいをご一緒に!

 市労組は、マイナス給料表の不作成、4月遡及=「所要の調整」不実施によるマイナス人勧・マイナス人事委勧告不実施を実現するとともに、5%の給料カット・定期昇給の延伸の撤回、市労組連重点要求の前進をめざし、条例提出期限ギリギリまでたたかいに全力をあげています。ともにたたかいましょう。


☆年末一時金について(市側回答)
◎期末手当1.55月分、勤勉手当0.55月分、合計2.1月分を12月10日(火)支給
(再任用職員)期末手当0.9月分、勤勉手当0.3月分、合計1.2月分を12月10日(火)
◎その他の課題は引き続き協議


☆コラム「中之島」
▼早いもので、もう師走。年末一時金もとりあえず2・1月分で決まった。ローンに教育費に毎月の不足の補填にと、手元にはいったいどれほど残るのか▼しかしそれは序の口、当局は、マイナス勧告・給料5%カット、さらに定期昇給の延伸など、大阪市始まって以来の一大賃金カット提案を出した。いま市労組は「それはアカンで!」「許せん!」という声に励まされ、撤回を求めて奮闘中だ▼こんな、賃金削減の大騒動になった最大の理由は「財政非常事態」という磯村市長の表明からだ。その同じ市長は、オリンピック招致をめざしていた昨年5月、IOCの評価が低かったことを受け胸をはって言ってのけた。大阪の問題点とされた財政、交通渋滞に関しては「誤解もある。25日までに反論を提出する」。さらに、2兆8000億円もの五輪関連予算が市の財政を圧迫するとの懸念には「市の負担は全体の12%にすぎない」と。しかし12%とは3360億円にもなるのだ▼そんな太っ腹で、これまたベルリンもブダペストもさらには横浜市も遠慮したという2007年世界陸上選手権開催地に、75億円の半額負担を覚悟で名乗りをあげ決定された。「非常事態宣言」の4日前のことだ。これには絶句してしまう。なんと言うべきなのか?説明してもらわなければ。


2面の記事
☆えっ!!昇給延長まで12月も!!
もう我慢できない!!怒りの声!!

高岡昇 環境事業局西北事務所
 来年3月末退職を控えて退職金にどう影響するか気がかりです。大いなる怒りを。

亀岡照子 平野保健センター
 もうこれ以上"痛み"はゴメンです。大規模開発ばかり続け、市財政の破綻を招いた責任を市長はじめとする大阪市幹部は私たち労働者
押しつけないで下さい。野宿生活者(ホームレス)日本一、不健康都市日本一などワースト1を続けるのはもうこりごりです。働きがいをもてる市民のための市政をみんなでくりあげましょう。

長尾彰 生野区役所
 財政非常事態宣言の4日前に75億円もかかる世界陸上の招致を決めるなど、市幹部は何を考えてるのかよくわからない。市長や特別職の5%と、一般職員の5%は『刺され具合が"蚊"と"スズメバチ"ほどの違いがある』との職場の声も。
 財政の立て直しには、市民向けパフォーマンスの給与カットではなく無駄な大規模開発をやめるなどの市長の姿勢をあらためることだ。
 市の政策立案にかかる、"高級管理職"は管理職手当を返上せよ!!

梅本千代子 浪速区役所
 上申書『受け取れない……、権限がない……』ふざけないで!!あなたたちはイエスマンか、企画しないのか?何のために区長会,何とか会議と会議を開いているのか?赤字の責任を市民労働者に押しつけて浪費を重ねる大阪市幹部、この20数年間私は一度も使ったことがないタクシー券それなのにこの1年間で7億円も使っている。職員にはISO推進、まずは幹部自ら業務の評価とISOについて考えなさい。自分の出世と保身ばかり考えていては大阪市の再生はありません。

松永正次 港区役所
 『財政非常事態宣言』を提言する前にむしろ世界陸上選手権大会の大阪開催を引き受け、職員にしわ寄せは断じて許されない。大阪市は直ちに大企業優先政策を市民本位への市政への転換をはかるべきだ!!

立川孝信 阿倍野区役所
 市長や特別職の5%カットは微々たるものだろう。市長が生み出した8兆円もの赤字の責任を当然とるべきだろうと思う。しかし、人減らしの中の毎日忙しくまじめに働いている職員に賃金カットを行うなど絶対に許せない。子どもの教育費が払えなくて、ボーナス払いで延納願いまで学校に出して、毎日の給料はその月になくなってしまう現実。欧米のように公務員にもストライキ権をとりかえし、ストライキでもしてガンバロウ!!

山野みどり 鶴見保健センター
 市財政の赤字を招いた責任者に出てきて欲しい。赤字のツケを私たちに押し付けるなんて(怒)談じて許されない!!撤回まで団結してたたかいましょう!!

吉岡真由美 木川第1保育所
 仕事はきつく、休憩の取れない保育所職場。子どもに元気をもらい今まで続けてこれた。そして、労働力に対する報酬(給料)も大きな喜び。その給料が下がるなんて・・・・絶対許せない。現在は娘2人の教育費でフーフー。それがなくなると時、50歳くらいかな?楽しみなのに・・・・。あー絶対許せない。最後までたたかうぞ!!

大西 廣 北区役所
 私は53才!!皆さん、私のような年齢になれば子育てが終わっている者にとって、給与カットはこたえないと思われるでしょう。実は、子ども2人とも会社が倒産して、失業してしまい親のスネをかじっています。給与カット絶対許せない!!職場の青年は、給与カット反対、職務段階別加算を青年に回せと言っています。大賛成!!青年層の賃金を厚くするためにもガンバロウ!!

粟井道大 淀川区役所
 市長、助役等が市財政の悪化を市民にわびて給料のカットを発表するのは、市民に素直に謝りたい、市財政をたて直したいという気持ちのあらわれとして理解できますが、職員に対し、市長を上回る率のカットを行うというのはどういうことか。権限のある責任者にもまして責任をとれというのは理解できない!!

小村末広 港区役所
 「大阪市」という自治概念を捨て去ったとしか思えない。「地方自治体」をどこに持っていこうとしているのか?財政赤字の原因は、国の大型開発事業の政策に率先して市財政を突っ込んできたことにあるのは明らか。長野県、高知県をはじめとする地方自治を守る流れにこそ大阪市は転換すべき。

吉村幸雄 港湾支部
 大阪市の財政危機を、2.04%のマイナス給与改定や5%の給与カットで、責任のツケを職員に押し付けることは許さない。大阪市のムダな大規模開発事業や、第3セクターの赤字の穴埋め、土地信託事業の失敗などの責任は市長「おまえが自らとれ!!」といいたい。市民の大切な税金やギリギリの生活をしている職員の給与カット分で、おまえらのやってきた不正の後始末をすることがさらなる不況を招くことになる。ATC・WTC、クリスタ長堀、大阪ドーム、阿倍野再開発、夢洲、新人工島の整備、時空間など、設備投資をして大きなものを作れば市民が喜ぶとでも思っているのか。財政危機といいながら世界陸上に75億円といわれる運営費用の半額負担など決めるとは、どういうことか?!こんな無責任な事業ばかりを押しすすめる市長こそが給料50%カットで退職金0円と腹をくくれ!!市長よ、私たち職員やその家族、民間労働者や大阪市民の生活を奪うのか。あなたは市長を辞めるべき!!

石水正博 西淀川区役所
 4年連続の一時金カット、マイナス人勧の上に賃金カット?!不況、リストラ、大量の失業者が続くご時世とはいえ、大阪市の不要な開発赤字を市民と職員に回すのはけしからん!!過去、中馬市政時代に給与凍結があったが、理由は地下鉄建設の大赤字だったそうだが、いずれにしても、職員の生活や市民を犠牲にしての改悪は決して許されるものではない!!

谷口積喜 都島区役所
 職員への「給与カット」押しつけは、「本末転倒」の無責任市政ののきわみであり、市長と当局に対して満身の怒りを覚える。多くの心ある市民と職員が長年にわたり、「ムダな公共事業・ベイエリア開発は中止せよ!!」との厳しい批判を行ってきたことに対しては何らの反省もなく、無視しつづけ、強行してきた結果が、今回、市長自らが表明した「財政非常事態」となっている。市当局と職員一般にも同列の責任があるかのごとくうつる「給与カット」等の提案は到底納得できるものではない。もともと、本市「財政危機」の原因を作り、危機を拡大したその責任は市長と当局のみにあり、一般職員にはない。見直すべきは「市長・当局のムダづかい感覚」と「行政責任をとること」ではないのか。私たちは、ムダなベイエリア開発・土地信託事業・第3セクターの失政を改め、職員への給与カット方針を直ちに撤回することを求めるものです。

里中正英 住宅局
 市の財政はええことないのはその通りだが、私らのせいではない。放漫経営をしてきた上級幹部の責任ではないか!!そのツケを職員や市民に押しつけ犠牲を強いるのはけしからん。今からでも遅くないから、軌道修正をせないかん。僕たちの生活費を一銭でも削ることはあいならん!!そんなことしたら、ますます不況が深まるばかりである。

小崎豊文 ゆとりとみどり振興局
 市財政の悪化のツケを職員の賃金カットで乗りきるなどもってのほか!!市長を含む市幹部はこの間の失政の原因を明らかにして、大規模開発をやめ、市政の流れを変えるべきだ!!職員の生活を犠牲にするな!!

表 真二 東淀川区役所
 「財政危機」を招いた責任を省みず、職員に賃金カットを押し付けることに、職場の誰もが「怒り」と「不安」を表明している。「財政危機」を引き起こした原因は、ベイエリア開発を含めたムダな大規模開発、第3セクター問題、土地信託事業などの失政によるものであり、そのツケを責任のない職員に押し付けることは間違っている。ただちに、「マイナス人勧の実施、給料のカット、定期昇給の延伸」等の提案を撤回し、大規模開発中心から市民生活に密着した財政運営への転換が必要だ。


☆戦争だけは絶対アカン!!
 STOP!有事法制!!イラク攻撃NO!!
 12・7おおさかピースパレード


「日本への武力攻撃の可能性はない」と明言する一方で、小泉内閣と与党が成立を急ぐ「有事法制」は、アメリカの戦争に自衛隊を参加させ、また国民を強制動員する法案です。
 いま、世界中で広がっているイラク攻撃反対!!戦争するな!!の平和集会・デモに呼応し、国会最終版、大阪中から戦争反対、有事法制反対の願いとたたかいを持ち寄って、平和の声を響かせましょう。

日時 12月7日(土)午後2時〜
会場 大阪城公園・野外音楽堂
デモコース 御堂筋〜なんば、他 
         2時45分出発
主催 有事法制に反対する大阪連絡会

☆市労組レーダー
○昇任昇格差別裁判勝利和解5周年
 講演とレセプションの夕べを開催

 市労組は11月28日、リニューアルされた中之島・中央公会堂で昇任昇格差別裁判勝利和解5周年を記念して「講演とレセプションの夕べ」を開催しました。中之島景観保全運動によって取り壊しを免れた中央公会堂は、11月1日リニューアルオープンし、重要文化財としても指定されました。この保存運動には原告の小畠さんや松本さんも携わり、それが昇任昇格差別の一因にもなっていました。
 集会では、都市プランナーの角橋徹也さんを講師に招いて、「中之島景観保全運動をふり返って〜大阪再生と市民・労働運動の役割〜」と題した記念講演が行われました。角橋さんは、中之島再開発計画の中で立ち上がった新建築家技術者集団のたたかいや市民運動の展開、それにかかわった市役所労働者の姿を語りました。そして、「中之島景観保全運動は都市再生への道だ。サスティナブル都市のキーワードは環境と文化だ」と強調しました。
 その後、勝利和解5周年と中央公会堂の重要文化財指定を祝って盛大にレセプションが開催されました。


○保健所を守る大阪市民の会が
  第8回総会を開催


保健所を守る大阪市民の会第8回総会 保健所を守る大阪市民の会は11月16日、市労組本部会議室において第8回総会を開き、この間の経過とこれからの活動方針、新役員を選出しました。
公的責任で住民のいのちと健康を守る公衆衛生活動の強化を行うことや区役所に移管、編入されても保健センター機能を低下させることなく、不健康都市から健康都市に転換させるためにより一層の充実をめざそうとの活動方針が確認されました。
総会に続いては、大阪市立大学生活科学部の山口英昌教授が、パソコンの映像を使って「食の安全の制度をどうつくるか」をテーマに記念講演が行われました。山口教授は、食の安全に対しての、日本とEUやアメリカなどとの比較を交えて詳しく説明。「食を守る目に見える行動の実施とWTO条約の改正を求める運動が必要だ」としめくくりました。


○今シーズンもやります
 青年部第13回すきぃふぇすてぃばる


 みなさんお待ちかねの、市労組青年部主催の「すきぃふぇすてぃばる」が今シーズンも開催されます。場所は、好評だった前回と同じ白馬乗鞍です。さあ、みんなでスキーにボードにアフタースキーにと楽しみましょう。

日程 2003年2月13日(木)夜発〜16日(日)夜着
場所 白馬乗鞍高原
宿泊 ロッジ「かたんこ」
申し込みは、市労組本部青年部まで(TEL6208-8798)

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