第278号 2003年2月1日号

    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
  2/5 前進座2月特別公演「天平の甍」(〜23)
  2/7 市労組第26回臨時大会
  2/7 大阪自治労連現評2003春闘討論集会
  2/8 大阪労連「これでいいのか日本資本主義」シンポジュウム
  2/13 市労組青年部第13回すきいふぇすてぃばる(〜16)
  2/14 2003年春闘争議総行動
  2/15 市労組雪中交流会
  2/16 自治労連「保育所民営化問題全国交流集会」
  2/19 市労組メンタルヘルス学習会「心は元気ですか」
  2/20 全労連


☆2003春闘始動
「雇用」「くらし」「いのち」「平和」の安心を春闘で
春闘方針を提案する阿字地副委員長
 自治体労働者への賃金抑制攻撃、国民・住民に耐えがたい激痛を押付ける小泉自・公・保内閣の攻撃をはねかえすため、全労連は今春闘で「雇用」「くらし」「いのち」「平和」の安心をキーワードに、政治の流れを変えるたたかいを春闘でと呼びかけています。大阪市労組も、昨年末から出足早く2003年春闘のとりくみをすすめています。

自主性・民主性を追求しわかりやすい運動をすすめよう
市労組2002春闘討論集会 1月21〜22日

笑工房代表の小林康二さんが記念講演 1月21日から22日にかけて2003年春闘討論集会がロッジ舞洲で開かれました。
 1日目は、成瀬執行委員長のあいさつ、2003年春闘方針(案)を含む基調報告の後、関西演芸作家協会会員で笑工房代表の小林康二さんが「21世紀こそ労働組合だ」と題する記念講演を行ないました。笑工房は、リストラや労働問題などをテーマにした社会派落語を創作し話題を集めています。小林さんは「労働者は労働法によって守られている。その中でも労働組合法を活用すべきだ。そして労働組合は自主性・民主性を守り抜くことだ」と強調。また「私の夢は吉本に勝つことだ。笑工房は『本物の笑い』で勝負していく」とユーモアにあふれた口調で語りました。
 2日目は「総人件費攻撃とどうたたかうか」「魅力ある市労組づくり」の2つのテーマで分散会を行ない、午後からの全体集会で、それぞれの分散会の報告と全体討論が行われました。討論のまとめでは、藤原一郎書記長が「自治体リストラや民営化とのたたかいは、市民の権利侵害を許さないという視点が大切だ。自主性・民主性を追求し、わかりやすい運動を展開しよう」と締めくくりました。
 「2003年春闘方針」「2003年度市労組連統一要求・市労組案」は、2月7日に開催される第26回臨時大会で確定します。

出足早く春闘のとりくみを展開
市労組第3回中央委員会&2003年旗びらき 1月9日

中之島の中央公会堂で開かれた第3回中央委員会 市労組は年明け早々の1月9日、中之島の中央公会堂で第3回中央委員会を開きました。
 あいさつにたった成瀬執行委員長は「昨年の確定闘争では、たたかう労働組合としての市労組の真価がいかんなく発揮された。今春闘でも『雇用』『くらい』『いのち』の要求を掲げ昨年以上の前進を勝ちとろう」と呼びかけました。中央旗びらきで保母うたサークル「なのはな」も元気にコーラス委員会では、この間の経過報告の承認に続いて「2003年春闘方針」「2002年度年度末手当要求」を提起しました。
 中央委員会終了後は、中央公会堂地下の別室に会場を移し、2003年市労組新春旗びらきが開かれました。委員長や来賓あいさつのあと、組合員らによる寸劇や保母うたサークル「なのはな」のコーラス、旅行券の抽選なども行なわれました。
 また、この日の早朝には、本庁前で市労組新春宣伝も行われました。

大阪市労組第26回臨時大会
 日時 2月7日(金)午後1時30分〜
 場所 ヴィアーレ大阪4F ヴィアーレホール
 議案 市労組2003年春闘方針について ほか

      ※修正案の締め切りは、2月5日(水)正午まで


☆コラム「中之島」
▼今や勤労者のメンタルヘルスの悪化は各国産業界における最重要課題の一つになっています。ILOが2000年に発表したリポート「職場のメンタルヘルス」によれば、欧州連合ではGNPの3〜4%がメンタルヘルス対策に費やされ、英国では従業員の10人に3人がメンタルヘルス問題を経験しているといわれています。米国でもうつ病の治療費は毎年300〜400億ドル。患者数は就業可能な成人の10人に1人に達します。もはやうつ病は普通の病気の一つと考えられるようになりました。日本でも精神疾患は高血圧に次いで、ごくありふれた国民病となっています▼「職場のメンタルヘルスがとことんわかる本」の著者は、「職場では、メンタルヘルスはさまざまに誤解されています。本当は長時間の勤務でメンタルヘルスが悪化し、体の不調が起きているのに、『病気のせいで、仕事についていけない。みんなに迷惑をかけてしまう。健康管理を怠った自分が悪い』と思ってしまう。原因と結果を逆立ちして考えてしまうのです。この逆立ちした認識を正常な認識にもう一度ひっくり返すところから職場のメンタルヘルス対策の第一歩がはじまる」といっています▼職場における心の病気は労働条件や環境と深く結びついています。職場でうつ病の人が一人出れば、それは職場の赤信号です。雇用、賃金、労働条件のとりくみとあわせての労働組合の役割が求められます。


2面の記事
☆各区の公衆衛生の拠点を守ろう!!
地域に根ざした保健・福祉機能の拡充を

写真は大阪市此花保健センター 大阪市の保健センターと区役所における福祉部門(福祉事務所と健康福祉サービス課)との組織統合がいよいよこの4月に迫っています。
 1月22日、健康福祉局と市民局は「保健福祉担当部門における要員配置の基本的考え方について(案)」等を提案しました。区役所との組織統合で重複する管理・庶務関係部門の人員削減案と、各区の保健センターで実施してきたアレルギー予防教室・アトピー相談、ぜん息教室などの多くの事業を来年度から保健所で実施することにより、保健センターから人員を削減しようという提案です。その事業に何人の事務職や栄養士や保健師が従事していたかにより各区からその分を引き上げ、保健所に再配置し、全体としても大幅な人員削減を図るというものです。しかし、保健福祉に対する要求量や各区の地域特性への配慮はなく、ただ「5%」の人員削減計画にそった提案となっており、「各区での保健サービスは低下させない」という全市一保健所体制導入時の約束に反するものです。
 市民・区民の健康状態は不況とあいまって深刻さを増しています。しかし環境衛生や食品衛生分野では規制緩和により事実上「事後行政」となってしまっています。また、個人の健康を守るのも個人の責任に転嫁されています。
 今ほど公的責任と疾病予防の観点から地域の保健衛生業務が充実されなければならないときはありません。
市労組は、現行の機能・要員の縮小を許さず、今後とも各区の公衆衛生の拠点を守る運動にとりくんでいきます。


☆保育所の充実と要員増をめざして!
福祉保育支部予算人員闘争真っ最中!!

 市労組福祉保育支部は1月23日、予算人員闘争の推進や公立保育所の民営化反対などを掲げた決起集会を、本庁舎前の中之島プロムナードで開きました。
 北風をも吹き飛ばすような「南中ソーラン」ではじまった集会は、小久保洋子支部長の力強い決意表明、本部の藤原一郎書記長の春闘を展望したあいさつに続き、永谷孝代支部書記長が闘争の状況報告を行ないました。永谷さんは「今から力を出し合い、一人一人の喜びがみんなの喜びへと広がっていくような福保らしい元気なたたかいにしよう」と呼びかけました。その後、各分会から「公立保育所の民営化反対」「ベテラン保育士のここがステキ」などの熱い思いやメッセージを込めた決意表明が行なわれ、保育所を守り、健康で働きつづけるために、予算人員闘争をたたかう思いをひとつにしました。


☆2003年版
今年こそは・・・今年の抱負
 機関紙「大阪市労組」1月1・15日合併号の「お楽しみクロスワードパズル」の解答とともにみなさんに「今年の抱負」を寄せていただきましたのでその一部を紹介します。

●今春、まだ息子が大学受験。我輩はあと15ヶ月で定年。どこかに再就職できるか、できても人間関係や仕事のこなしに対する不安等…頭をかけめぐる年頃となってきました。(馬場信夫)
●“辛抱”(嶋谷拓弥)
●まずはクロスワードで図書券をゲットし、今年のツキを呼び込むぞ!!(石水正博)
●挑戦(竹口和子)
●長女が昨年新聞記者と結婚した。編集の苦労や記事の配置の基本を教えていただき、「大阪市労組」などの機関紙を読む楽しみが増えた。1ページ1ページに人のぬくもりを感じ、丁寧に読もうと思うようになった。長女は結婚式前日まで映画「ランドセルゆれて」の宣伝・物品活動にかかわってきて、今は東京である。学童っ子と親の思いが詰まった映画の上映運動をぜひ成功させたいと思う。(北野倫子)
●前進のみ(松井里妃)
●健康で仕事ができますように。(藤澤増子)
●体重3キロおとし、精神年齢3才若くなるように日常生活を過ごすこと。そのために(労働)運動をがんばること。(山野みどり)
●なかなか思うように何事にも足が出ずに気持ちがスッキリしなかったけど、まず分会・支部のとりくみへもっと積極的に参加するようにしようと思う。後ずさりせず前へ向かって!!(和田政子)

お楽しみクロスワードパズルの解答
【解答】カガミビラキ

【当選者】パズルに多数のご応募ありがとうございました。当選者には図書券をお送りします。また、賞品の発送をもって当選者の発表にかえさせていただきます。


☆市労組レーダー
○第143期関西労働学校が開講されます

 2003年春闘学習の一環として関西勤労者教育協会の第143期関西労働学校が以下のとおり開講されます。

 ◆第143期全教室・入学式 2月1日(土)午後6時30分〜
             アピオ大阪(大阪市立労働会館)
 ◆大阪中央総合教室  2月7日(金)より毎週金曜日(全10回)
       講師 槙野理啓(勤労協講師)他・勤労協会議室
 ◆働くものの哲学教室 2月6日(木)より毎週木曜日(全10回)
       講師 鯵坂 真(勤労協講師)他・アピオ大阪
 ◆働くものの経済教室 2月5日(水)より毎週水曜日(全10回)
       講師 吉井清文(勤労協会長)・勤労協会議室
 ◆労働組合基礎教室  2月3日(月)より毎週月曜日(全10回)
       講師 槙野理啓(勤労協講師)・勤労協会議室
    ☆全教室とも受講料12000円(テキスト別)
     (初回受講に限り本部補助あり、受講料の3分の1)
 ※ 受講希望者は、市労組本部教育学習部(石水)まで申し込みください。


○今年もやります 京都・貴船で雪中交流会

 この時期の毎年の恒例となっている雪中交流会が今年も京都・貴船川河川敷で開かれます。市労組現業評議会が中心となって豚汁や焼き鳥、おでん、そして竹筒で燗をしたお酒などを用意。河川敷でのゲームなど親子連れで楽しめる企画です。多数ご参加を!!
●とき  2月15日(土)
     (集合 京阪淀屋橋地下改札口Am8:30)
●ところ 京都・貴船河川敷
●参加費 1000円(子どもは無料)
 ※詳しくは、市労組本部または市労組現業評議会まで。


○心は元気ですか?市労組労働安全衛生学習会

 健康で働きつづけるためには、職場のメンタルヘルスも必要です。心の元気、職場の健康をみんなで考えてみませんか?だれでもお気軽にご参加できます。

●日時 2月19日(水)
     午後6時30分〜8時30分
●会場 ヴィアーレ・ローザホール
●講師 東崎栄一先生
    (奈良民医連吉田病院・大阪民医連耳原総合病院)
※詳しくは、市労組労働安全衛生担当まで(TEL6208-8798)

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