第296号 2003年11月10日号

    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
  11/11 市労組第2回臨時中央委員会
  11/12 市労組婦人部賃金問題学習会
  11/14 大阪労連春闘討論集会(〜15)
  11/13 第1回教育宣伝部長(担当者)会議
  11/16 大阪市長選挙告示日
  11/19 全労連全国統一行動
  11/19 公務労組連「第3次中央行動」
  11/22 第36回労災職業病一泊学校
  11/30 大阪市長選挙投票日


☆ムダづかいか!! くらし第一か!!
遅れた大阪の都市環境と市民生活
  経済対策は中小企業への再評価がカギ


  11月16日告示、11月30日投票で大阪市長選挙が行われます。市長選挙では、破綻した巨大開発にしがみつき、福祉を切り捨てる逆立ちした市政を、市民が主人公の市政、中小企業優先、福祉・環境先進の市政へと転換することが最大の争点です。一緒に考え、維持可能な(=サステイナブル)、展望のある住みよい大阪市をつくりましょう。

大阪市内の失業率
過去5年間の国民健康保険料の滞納世帯数の推移
大都市の平均余命
一人あたりの都市公園面積
14都市の事業所の推移

☆3000億円を市民のために使えば、これだけのことが・・・

  無人島に3000億円かけて地下鉄工事が進行しています。またWTC(ワールドトレードセンター)などが破綻し、税金で1141億円が赤字の穴埋めに使われています。財政難のなかで巨額のムダづかいがされています。一方、不況のなかで優先すべき福祉や中小企業対策は後まわし。市政のゆきづまりは、いまや誰の目にも明らかです。今の市政を引き継ぐのではなく、保守・革新の立場をこえた幅広い市民の共同で、くらし・営業応援を第一とするまともな大阪市に建てなおしましょう。
































☆コラム「中之島」
▼「第九条をこの星の憲法に」こんなステキなタイトルでの講演がありました。大阪の憲法会議など憲法第9条を守る運動5団体の呼びかけで来阪されたチャールズ・オーバビーさんの話は、熱意のこもったものでした。集会はそのあふれるばかりの思いに圧倒されるものでした▼オーバビーさんはアメリカで湾岸戦争直後に「憲法第9条の会」を創設し、アメリカ合衆国憲法に日本の憲法第9条を盛り込んだ憲法修正案を提出しています。今、世界は「戦争の支配」「力による支配」から「法による支配」「平和による支配」に切りかえることが求められています▼「日本の憲法第9条は、世界の手本にすべき素晴らしいものだと世界から注目されています。そして日本の憲法第9条を守っているのは日本の皆さんです。平和団体がバラバラに行動している間は、アメリカも日本の政府も安心している。足を引っ張り合わず、『平和』ということで大同団結し、一緒に運動をすすめていきましょう」と話されました。憲法第9条を守ると言うことは日本人のためだけのものでなく、この地球という惑星のためでもあります▼アメリカは日本を巻き込み代理戦争をさせようとし、日本の政府ははじめに改憲ありきの論議をしています。私たち日本人は憲法第9条に誇りを持ち、憲法第9条の価値を世界に示し、世界の平和に貢献していくことが、今強く求められているのではないでしょうか。


2面の記事
☆渡辺たけるさんインタビュー
大阪のもちあじを生かして 大阪市再生を!!
渡辺たけるさんと握手する成瀬明彦委員長(市労組第27回定期大会にて)
Q:渡辺さんの市政運営の理念・基本方針をお聞かせください

 A:基本方針は@3セク事業に象徴される開発優先のムダづかいをやめ、市民生活の向上と大阪経済の活性化、住みよいまちづくりなど、「住民福祉の増進」を第1とする方向へ税金の使い方を切りかえること。A歴史、文化、人情、自然など「大阪のよさ」を生かし、世界に誇れる大阪づくりを市政の基本にすえること。B秘密主義、官僚主義を廃し、徹底した情報公開と市民参加、清潔、公正・公平を市政運営にすえること。の、3点です。

Q:渡辺さんは、財政計画の策定についてどのような計画をお持ちですか。

A:財政改革は、@大規模開発や不要不急の公共事業など、予算のムダづかいを改めること。A国に財源委譲を求めること。B市民の目線でムダと浪費を徹底して改め、住民本位の行政改革をすすめる。ということを基本にします。

Q:渡辺さんは、第3セクター、外郭団体の処理と過去の開発問題の解決について、今後どのように対応しますか。

A:大きな赤字を抱え、公共目的に乏しい第3セクター事業や土地信託事業については、専門家の協力のもとで、@情報を全面的に公開する、Aこれ以上の市民負担を伴わない、B経営者・銀行などに、必要な責任を求める、という方向で処理策を検討します。外郭団体については、大胆に点検・見直しを行い、不要と判断したものについては、廃止・統合をすすめます。

Q:渡辺さんは、福祉、教育分野など様々な行政コスト削減策はどのように考えますか。

A:福祉は地方自治の本分です。生活保護行政はもちろん、児童、老人、障害者、母子、寡婦などにみられる各福祉施策が、幅広い市民の合意と納得を得て拡充することこそ市政の最重点の課題であると考えています。その際、福祉関係の予算の実態を公開することはもちろん、国に対しても必要な財源を確保するよう強く求めていきます。市民の暮らしは「安心」の底支えがあってこそ活気をもちます。福祉施策の拡充は、地域経済の振興の促進剤としての役割も併せ持つものと信じます。大阪市の未来を担う子どもたちに、ゆきとどいた教育を行うために、30人学級など安心して学べる条件を整備します。空き教室は、市民の声をもとに放課後の子どもの居場所など有効に活用します。

Q:渡辺さんは、まちづくり、美しい大阪づくりを、どのようにすすめますか。

A:大阪市は不健康都市ワースト・ワンです。大気汚染公害患者の方や、ぜんそくなど医療費助成を受給している子どもたちを合わせると大気汚染被害者数は約3万にものぼり、公害真っ只中の1960年代変わらない状況です。太陽光・太陽熱・低速風力発電と生ゴミを活用した「バイオマスエネルギー」などが論議されていますが、技術の集積する大阪ならではのアイデア掘り起しと、再生可能なエネルギーの普及を図っていきます。また、公園整備など都市緑化には大いに積極的に取りくみます。緑地帯や緑化公園は「都市の肺」です。肺を大きく広くし、大人も子どもも安心して深呼吸できる「美しい大阪づくり」をすぐに始めます。

Q:渡辺さんが、日ごろ信条としている「ことば」を教えてください。

A:私が常日頃思っていることは、「いばらず いじけず おもねらず」ということです。「いばる」ということは普通ありませんが、市長になったら大切なこと。「いじけず」は、どんなことがあってもいじけない。「おもねらず」は一番難しい。権力の圧力に決しておもねらないということが大切ではないかと思っています。これらは、大阪人らしさでもあると思っています。大阪は、あちこちから集まって街を作ってきたという伝統があります。すぐに溶け合わなければならない。商人の街だから、楽天的、バイタリティーで、創意工夫がないと新しいものが勝ち取れない。肩書きは関係ない。実力を大切にするから健全なのです。上から押さえつけるものは、はねのけるのが大阪です。

Q:渡辺さんは、公務員の成果主義に根ざした人事・給与制度について、どのように考えますか。

A:私は市政のあらゆる仕事に、成果主義はなじまないと思っています。そういうことでは、公共的な事務ははかれません。私は人事・給与制度に国などが取り入れようとしている「成果主義」については、まったく考えていません。そうではなく、もっともっとやることは別にあり、「よくやっている」と市民が思っている限り大丈夫です。批判がましいことを言うと配転させられるなどということが耳に入ってきますが、市の職員を「手間」の足りないところには人を配置し予算を使うというように、問題を解決するため機構改革もぜひ必要です。

Q:最後に渡辺さんから、市職員にメッセージをいただけますか。

A:市の職員のみなさんに呼びかけたい。大元が腐ると、いろいろな事件も出てくるのではないでしょうか。経済団体などが、市職員の2割削減をしろというような話がありますが、私はそういうことは考えません。30人学級などを実行すると増員です。保育所も民間委託などと言っていますが、私はそういう議論にならないと思っています。市民にとって必要な仕事のところは、もっと人を増やさなければならないと考えています。一致できるところでいっしょに頑張って行きたいと思っています。


☆市労組レーダー
○市労組青年部が、ムダづかい検証の「大阪湾エコ・クルージング」実施

  11月3日(祝)、市労組青年部は、あいにくの雨模様の中、大阪革新懇と堺漁連の協力のもと、大阪湾ムダ使い検証のエコクルージングを開催しました。このエコクルージングは、堺出島港を大型クルーザーで出発して2時間かけて大阪湾岸のオリンピックを口実にした大型開発の壮大な「ムダ使い」を直接自分の目で確かめるツアーです。
 入る船の予定もない300億円もかけてつくられた超大型コンテナバース。煙突一本に21億円、総額621億円もかかったモーテルと見間違うごみ焼却場。総事業費1700億円のうち大阪市が800億円も支援するUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)。第2庁舎となってかろうじて倒産をしのいでいるWTC。現在無人のごみの埋立地に3000億円かけて地下鉄を通そうとする北港テクノポート線。
 世界で初めて橋全体を浮かせ、大型船が通る場合だけタグボート13隻で橋全体を90度に開くという、635億円を投入して3年前に完成した夢舞橋。1回開くのに、その費用も100万円もかかるとか。夢州の活用が始まる20年先まで通行止め状態が続くなど「ムダ使い」1のこの夢舞橋には一同、怒り心頭の模様。
 これだけのお金があれば、どれだけ市民の福祉や医療、教育の充実に回せることだろう。あらためて、大阪市政の転換を痛切に感じたエコクルージングでした。

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