第256号 2002年1月28日号


    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
  2/1 市町村合併と自治体改革&財政危機と自治体再生
  2/2 府政問題シンポジウム
  2/6 市地区協「2002年度大阪市予算要望」交渉(〜7)
  2/8 市労組第24回臨時大会
  2/8 市労組青年部すきぃふぇすてぃばる(〜9)
  2/10 市労組「雪中交流会」
  2/11 「建国記念の日」不承認2・11大阪府民のつどい
  2/14 医療改悪阻止中央1万人集会
  2/14 市労組労安講座A「メンタルヘルス」


☆職場・地域から 2002春闘
「雇用」・「いのち」・「生活」国民要求かかげ“共同”のたたかいを
「市民本位の自治体を」と語る藤永のぶよさん
 国民・住民に耐えがたい激痛を押付ける小泉自・公・保内閣の攻撃をはねかえすため、全労連・自治労連は、すべての労働者と労働組合が一致してたたかえる課題として「雇用・医療・生活」という3課題をかかげ、2002年春闘で政治の流れを変えるたたかいを呼びかけ、大阪市労組も、昨年末から出足早く2002年春闘のとりくみをすすめています。

市労組2002年春闘討論集会
   個別化・多様化に対応する運動を


 1月24日から25日にかけて2002年春闘討論集会がロッジ舞洲で開かれました。1日目の記念講演ではおおさか市民ネットワーク代表の藤永のぶよさんが「環境、食の安全・・・21世紀の公務労働に何を望むか」について語り「市民の暮らし安全を守り、市民本位の自治体こそが求められているのでは」と強調しました。続いて、池尾剛副委員長が「2002年春闘方針(案)」について提起。2002年度市労組連統一要求・市労組案についても提起されました。1月7日、市労組は本庁前で新春宣伝を行なった2日目は「自治体リストラ」「運動論」「組織強化」の3つの分科会に別れて討議が行われ、午後からの全体集会で、それぞれの分科会の報告と全体討論が行われました。討論のまとめでは、藤原一郎書記長が「公務員制度改革や自治体リストラなどとたたかうためにも市労組が掲げる人間らしく生き、働き連帯する新しいタイプの労働組合の追求が必要だ」と締めくくりました。「2002年春闘方針(案)」「2002年度市労組連統一要求・市労組案」は、2月8日に開催される第23回臨時大会で確定します。


出足早く春闘のとりくみがスタート

市労組の春闘方針を提案する武久英紀副委員長 1月10日に開かれた市労組第3回中央委員会では、この間の経過報告のあと週休2日制問題、保育士の配置基準見直し問題、新再任用制度問題などについて議論され経過を承認。続いて「2002年春闘方針(案)」「2001年度年度末手当要求」を提起。また、「人事交流制度の新たな基準設定提案に対する市労組のとりくみ」について承認され沖縄民謡サークル「きじむなあ」の演奏(1月7日・旗びらき)ました。(2〜3面に全文掲載)
中央委員会終了後は、大阪駅前ビル1階の「オープンドア」を借り切って、2002年市労組新春旗びらきが開かれました。委員長や来賓あいさつのあと、立命館大学の沖縄民謡サークル「きじむなぁ」の迫力ある演奏や沖縄民舞エイサーに踊りの輪が広がり、学生らから元気とエネルギーをたっぷりもらうことができました。旗びらきでは、旅行券の抽選なども行なわれました。
また、年明け早々の1月7日には、本庁前で市労組新春宣伝も行われました。


☆市労組新春ピンポン大会開催
   
1月23日 なんば府立体育館


西大阪支部Aチームが初の栄冠に!

開会あいさつをする成瀬委員長 寒さを吹き飛ばし、そして2002年春闘を元気よくたたかうためにも、みんなでわいわい楽しもうと1月23日、「市労組新春ピンポン大会」がなんば府立体育館第2競技場で開催され、90数名18チームがそれぞれ腕を競い合いました。
 大会は、4〜5人(ダブルス2組・シングル1組)で1チームをつくり、3チームで予選リーグを行い、その勝者が決勝トーナメントに勝ちすすみ優勝を争うという方法で行なわれました。
 それぞれの卓球台では、珍プレーや好プレ各テーブルでは熱戦が繰り広げられたーが続出。日頃の姿からは想像できないくらいの機敏なプレーを披露する人もいて、会場は、笑いや驚き、歓声に包まれました。
 生野区役所B支部チームや西淀川区役所支部チーム、浪速区役所支部Aチームなどが決勝トーナメントに勝ちすすみました。決勝戦は、西大阪支部Aチームと港区役所支部Aチームの対戦になり、最後まで集中力を切らさなかった西大阪支部Aチーム(横井・加山・米澤・砂町)が、初の栄冠を手にしました。


☆コラム「中之島」
▼韓国の首都ソウルから南西へ約六十`。梅香里(メヒャンニ)は、その名の通り、かつては春先になると村中が梅の香りに包まれるのどかな里だった。この小さな漁村が米軍の戦闘機爆撃演習場にされて五十年あまり、近隣地域を含めて3500人の住民は、度重なる誤爆や爆音の被害にさらされてきた▼去年五月、演習中の米軍機がエンジントラブルを起こし、期待を軽くしようと爆弾六個を梅香里上空で投下した。事件は耐え続けた人々の怒りに火をつけた。抗議して米軍施設に突入した村人が逮捕された。軍事施設を守る法律はあっても、演習の被害から住民を守る法律はない。村の人の要求は、軍事施設の撤去や地位協定の抜本的な改正へと高まっている▼映画監督、西山正啓さんは梅香里に通って村の人たちのたたかいをドキュメンタリー映画に撮った。演習のため荒れた干潟で懸命にカキやアサリを採る人たち。繰り返される女性への性暴力。。梅香里が背負う現実は、沖縄の現実に重なる。基地の受け入れ国は、国を守るために駐留しているはずの軍隊によって日々の暮らしを脅かされている。不平等な地位協定に苦しんでもいる▼映画は梅香里と沖縄、日出生台演習場を抱える大分県湯布院町の人たちが制作費を出し合って完成させた。国の枠を超えて問題を共有し、知恵を出し合えればこそだ。「だから自主上映で全国を回ります」西山さんは言った。


2〜3面の記事
<特集>

人事交流制度の新たな基準設定提案に対する市労組のとりくみ

 大阪市労組は、昨年12月に市側から提案された「新たな人事交流基準(案)」について、市労組の人事交流制度の考え方を明らかにし、1月10日に開催した中央委員会でとりくみの具体化を提案し、職場懇談会などを経て意見集約を行ってきました。
 人事交流は、直接個人の利害や労働条件の重大な変更に係わり、職員の働きがいを生かす人事交流にするためにも基準更改にあたっては、広く職場の意見をふまえてとりくみを強める必要があります。所属間、所属内を問わず人事交流問題は、個々の職員の労働条件確保という運動論と市民本位の市政をすすめるという行政論の立場から考えることが必要です。こうした観点からひきつづき広く職場討議を深めるために、「人事交流制度の新たな基準設定提案に対する市労組のとりくみ」について全文掲載します。

人事交流制度の新たな基準設定提案に対する市労組のとりくみ


4面の記事

☆どうなる?どうする?保健所・保健センターシンポジウム
    
1月12日 クレオ大阪西

どうなる?保健所・保健センターシンポジウム(1/12)
住民の声に耳を傾けて 「声」から「要求」をつくる力を

 大阪市は、2000年4月に各区にあった保健所を保健センターに格下げし、全市1保健所・24保健センターとしました。2001年4月には、環境保健局の一部と民生局を統合して「健康福祉局」とし、環境部門の一部を下水道局と統合して「都市環境局」とする機構改革を行ないました。
 それらの検証も不十分なまま、保健センターをこの4月には区役所に編入するという計画が表面化し、「これ以上保健所行政の後退を許せば市民の健康と命を守れない。市民の立場でどういう保健所を求めていくのか」と保健所を守る大阪市民の会が1月12日午後、クレオ大阪西で、緊急シンポを開催しました。
 シンポジストのおおさか市民ネットワーク代表の藤永延代さん、大阪肝臓友の会の西村慎太郎さん、市労組本庁支部環境保健分会長の山野みどりさん(保健婦)、市労組福祉事務所部会の松崎喜良さん(ケ各方面から問題提起がなされたースワーカー)が報告し、広島県立保健福祉大学の波川京子教授(保健婦)がコーディネーターをつとめました。
 波川教授は保健と福祉の統合が全国で最初に実施された広島県や北九州、横浜など、政令市の具体例を示し、結果として保健所が環境や食品の監視など公衆衛生を守る機能を失い相談業務に矮小化されていくことを明らかにして注目を集めました。
 討論では、保健所が区役所に編入されることが人員削減を目的とした「行政改革」であり、地域住民の健康に責任を負う行政機関がなくなることにより、市民サービスの低下がさけられないということや、保健所行政に対する要望などが話し合われました。
 波川教授は、「住民の声に耳を傾ける姿勢が大切であり、住民要求をどれだけ集約し要求をまとめるか、合理化案も出てくるので、職場を守ることと市民の立場両方でがんばってほしい」と助言されました。


☆「なのはな」5周年記念コンサート
 きたがわてつさんをゲストに
 
「いまこそ、命・平和・愛のうたを」
   
1月19日 ヴィアーレ大阪

「命・平和・愛」をテーマに開かれた「なのはな」コンサート
 大阪市保母のうたごえサークル「なのはな」の5周年記念コンサートが、1月19日にひらかれました。会場のヴィアーレ大阪ホールは、補助席まで用意するという400名を超える観客の熱気に包まれ、舞台いっぱいに響くうたごえは聞く人に大きな感動とインパクトを与えました。
 第1部は「なのはなのうた」、第2部は、「日本国憲法前文」をうたい話題をよんだ、きたがわてつさんの「てっちゃんのうた」、第3部はきたがわてつさんとのジョイント「合唱構成&てっちゃんと歌おう」の3部構成でのコンサートは、舞台いっぱいの踊りあり、うあたごえあり、構成劇ありで観客も一体となって楽しむことができたコンサートでした。


☆各種講座のあんない
 市労組労働安全衛生連続講座


 人減らしと過重労働から労働者の命と健康が脅かされています。健康診断の異常所見率は年々増加しています。二次検診や事後処置がされなかったり、また具合が悪くても病院にいけないなどで多くの過労死や災害につながっています。
 一人の災害の発生は、職場の赤信号です。心身ともに健康な生活が営まれるための職場を労働組合としてどうつくっていくのか。労働安全衛生の基礎的な連続講座を開催しこれからの活動に生かしていきたいと思います。

●第1回1月29日(火)「労働安全衛生法について」
労働組合の労働安全衛生のとりくみは、労働基準法にもとづく活動からスタートします。健康で安全な職場環境をつくるために労働安全衛生法を有効に活用したいものです。
●2月14日(木)「メンタルヘルスについて」
心の病は自己責任なのでしょうか。私的な時間が不足するような労働のあり方との関係はどうでしょうか。
●2月27日(水)「生活習慣病について」
健康診断の結果として、近年よく話題になる生活習慣病ですが、働き方と生活のかかわり、労働組合としてとりくむことは。
●会場 いずれも大阪駅前第一ビル4階分庁連事務所会議室
●講師 西野田労基署の丹野弘さん
※詳しくは、市労組労働安全衛生担当、竹村まで


第140期関西労働学校が開講されます

 2002年春闘学習の一環として関西勤労者教育協会の第140期関西労働学校が以下のとおり開講されます。

 ◆第140期全教室・入学式 2月2日(土)午後6時30分〜
             アピオ大阪(大阪市立労働会館)
 ◆大阪中央総合教室  2月6日(水)より毎週水曜日(全10回)
       講師 槙野理啓(勤労協講師)他・府立労働センター
 ◆働くものの哲学教室 2月4日(月)より毎週月曜日(全10回)
       講師 槙野理啓(勤労協講師)他・勤労協会議室
 ◆働くものの経済教室 2月5日(火)より毎週火曜日(全10回)
       講師 吉井清文(勤労協会長)・勤労協会議室
 ◆労働組合教室    2月8日(金)より毎週金曜日(全10回)
       講師 猿橋 真(勤労協講師)・勤労協3階会議室
    ☆全教室とも受講料12000円(テキスト別)
     (初回受講に限り本部補助あり、受講料の3分の1)
●国民春闘白書2002のあっせん(定価1000円)
 ※ 詳しくは、市労組本部教育学習部(石水)まで申し込みください。


☆市労組レーダー
税金のことなら何でもおまかせ 区評・税務部会が税務相談会

 区評・税務部会が確定申告シーズン恒例の税務相談会を次のとおりひらきます。医療費、年金、扶養の変更、介護保険、家の購入・増改築などの住宅取得や還付申告など、国税・地方税についての相談コーナーです。税金のことなら何でもお気軽にお聞きください。(申請には、領収書、印鑑、口座番号等が必要となります)
●日時 2月27日(水)
●時間 午後4時〜8時
●会場 市労組本部会議室
●主催 大阪市労組区役所支部評議会・税務部会


今年もやります 京都・貴船で雪中交流会

 この時期の毎年の恒例となっている雪中交流会が今年も京都・貴船川河川敷で開かれます。市労組現業評議会が中心となって豚汁や焼き鳥、おでん、そして竹筒で燗をしたお酒などを用意。河川敷でのゲームなど親子連れで楽しめる企画です。多数ご参加を!!
●とき  2月10日(日)
    (集合 京阪淀屋橋地下改札口Am8:30)
●ところ 京都・貴船河川敷
●参加費 1000円(子どもは無料)


大阪市労組第23回臨時大会
日時 2月8日(金)午後1時30分〜
場所 大阪グリーン会館2Fホール
議案 市労組2002年春闘方針について ほか
修正案の締め切りは、2月6日(水)正午まで

●「大阪市労組」(1月1日・15日合併号)
お楽しみクロスワードパズルの解答
【解答】アタラシイトシノハジマリ
【当選者】図書券の発送を持って発表に変えさせていただきました。

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