第290号 2003年8月1日15日合併号

    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
  8/2 第35回全国保育団体合同研究集会(〜4)
  8/2 第49回日本母親大会
  8/3 2003原水禁世界大会(〜9)
  8/7 第4回チァリングビアフェスタ
  8/9 グローバル・ピース・コンサーin OSAKA
  8/19 第7回市労組中央委員会
  8/23 大阪市対策連絡会2003年度総会
  8/23 日本自治労連第25回定期大会(〜27)
  8/27 市労組「平和のつどい」
  8/30 第7回おおさかの自治体学校   


☆必要部署に必要な要員配置を!!
これでは市民サービスが低下する!!
 いま総人件費攻撃を目的にした自治体リストラの波が押し寄せる中で、区役所職場も「適正配置」や事務移管、機構改革など人員の見直しや削減が行なわれ、業務量の増大などで福祉職場をはじめその影響が広がっています。適切な増員と欠員の即時補充がいま強く求められています。

「適正配置」や「機構改革」の名のもとに

 区役所は、文字どおり「区民の役に立つ所」としての機能を果たす所です。ところがいまや、小泉「構造改革」のもとで、「国も地方も行財政改革が必要」として、あらゆる分野でのリストラ政策がすすめられています。
介護保険が導入された際には、機械化と絡めた「適正配置」の名目で、他の課から削減した人員をもって新規事業をたちあげました。また、年金の仕事が国に移管されたことを理由に、係をなくし市民サービスを低下させ、「市民サービスは低下させない」とした各区保健所から「格下げ」された保健センターを、区役所と離れた場所にある区も含めて、区役所機構に組み入れてきました。このように様々な「手法」がとり続けられているのが実態です。


いまこそあり方を問い直す必要が

 一方、区役所の中では、人員が削減され「仕事を家に持ち帰ってやらないと追いつかない」「平日は、来客の対応で追われるので、休日に出て仕事をせざるをえない」等々の切実な声が渦巻いているのが実態です。「電子政府」構想が、国や府をはじめとして、当然のように推進される中で、区役所の人員が削減されたり、労基法「改悪」や今後準備をされるであろう有期雇用3年の期限付公務員づくりや地方独立行政法人などで、区役所の職員が安あがりな派遣職員やアルバイト雇用に替わっていく危険性を含んでいます。住民にあらゆる行政サービスが公平に行なわれるために公共性や専門性の必要性を追及し、いまこそ、「自治体って何?」「区役所ってなに?」と問い直すことが必要ではないでしょうか。区役所がそこに暮らす人々の「ゆりかごから生涯を終えるまで」という真にその役割を果たせるように。


☆市労組結成13周年
記念講演とレセプションを開催

結成13周年記念講演会 市労組は、今年で結成13周年を迎えました。結成記念日にあたる7月22日には、市労組分庁連会議室で記念講演が開かれ、28日には大阪駅前第1ビル屋上の神仙閣で結成13周年を記念した納涼ビアパーティーが開かれました。大阪自治労連公務公共一般労組の川西玲子書記長
 記念講演では、大阪自治労連・公務公共一般労組の川西玲子書記長が「不安定だからこそ待たれている労働組合」とのテーマで自治体職場で増えてきている未組織労働者の労働条件の改善やその組織化について語りました。
 川西さんは、公務公共一般労組のとりくみを紹介しながら、「自治体でも雇用の流動化がすすみ、正規職員を採用せず、臨時・非常勤・派遣への置き換えがすすんできている」と話し、「いま自治体のあり方が大きく変えられようとしている。正規職員の労働は過重になり、また非正規職員は雇い止めや劣悪な労働条件を強いられている」と指摘し、非正規職員の労働条件の改善と組織化は急務だと強調しました。
結成13周年記念納涼ビアパーティー 28日には、「市労組納涼ビアパーテ力強い歌声を響かせた「昴」のみなさんィー」と銘うったレセプションが開かれました。成瀬委員長のあいさつにつづきこの間の新組合員が紹介され大きな拍手で迎えられました。レセプションでは、ゲストとして招いた合唱団「昴」の力強いハーモニーに聞き入りました。また、この間の各種機関紙コンクールでの入賞作の発表も行なわれました。


☆コラム「中之島」
▼憲法知事の名で知られた黒田良一前大阪府知事が亡くなられました。「15の春を泣かせない」と府立高校の建設、「ポストの数ほど保育所を」と保育所の建設やそのときにできた「公私間格差是正」、65歳以上の老人医療の無料化制度など、憲法をくらしに生かし、私たちの生活に密着した府政が行われ、その多大な業績が偲ばれます▼有事法制や医療費の窓口3割負担をはじめ様々な悪法が強行採決され、憲法を脅かし、私たちの暮らしを脅かすさまざまな出来事があります。日本国憲法の前文では、政府や国会が憲法の与えている権限を越え、作ろうとする法律・法令は「これを排除する、そうしたものに従う義務は無い」と明記されています。とくに第9条は政府や国会が自分たちの都合のいいように読み替え、国民に押し付けてきています▼第9条ではいかなる戦争する権限も、いかなる戦力を作り、保持する権限も民衆は政府に与えていないと実に簡単にかかれています。今国会で強行採決された有事法制やイラク特措法などは、憲法違反そのものです▼その他基本的人権・自由の権利・個人として尊重され、いのちや幸福を追求する権利、平等の権利、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利、教育を受ける権利、勤労の権利など本当に守られているでしょうか。そして私たち公務員はこの憲法を試行する役割がその仕事だと思います。


2〜3面(見開き特集)の記事
☆子ども・親・保育士がひとみ輝く保育所に
 大阪市の保育所民間委託に反対します

子ども・親・保育士がひとみ輝く保育所に 大阪市の保育所民間委託に反対します

4面の記事
☆これが靖国神社!!
青年部ピースツアー2003
これがおなじみの靖国神社拝殿

新宿区内戦跡めぐりや横須賀軍港も視察

 「靖国神社ってどんなとこ?」と首相の公式参拝等で何かと話題になる靖国神社を目で見て確かめようと、7月18日から21日の日程で、市労組青年部の「靖国神社ウォッチング」ツアーがとりくまれました。
 予定通り夜行バスで大阪を出発し早朝東京へ到着。1日目は、早速新宿区内の戦跡ツアーが行なわれました。都心の中にいまも残る731部隊等の戦争に関わる史跡、施設を約半日かけて歩いて見学しました。
新宿区内では戦跡めぐりを 翌日には今回のメインでもある靖国神社へと向かいました。靖国神社は、明治2年(1869年)東京招魂社として建立され、明治12年靖国神社と改称、明治維新時の官軍の霊から第2次世界大戦の戦没者250万人がまつられているといいます。
 参加者たちは、いまだ小泉首相が公式参拝を続けているという靖国神社の姿をそれぞれ目に焼け付けました。そこには以前の日本国が侵してきた戦争の歴史を「博物館化」させた遊就館があり、展示されている遺品や武器など、その内容は見る限りでは戦争の反省を決して表すものではなく、逆に賛美するようなものに見えました。
 3日目には、船上から横須賀軍港めぐりが行なわれました。米軍の横須賀基地や軍港内に停泊している米艦船や自衛艦の姿にはやはり異様としかいいようがない雰囲気がつたわってきました。そして、今回のツアーで参加者らは改めて平和についての思いを深めることができました。


☆マイナス勧告を許すな!!
人事院勧告に向けてとりくみの強化を
7月30日には昼休み職場集会を開催
 今年の人事院勧告では、基本賃金や一時金でのマイナス勧告、地域間の給与格差の拡大、調整手当・住居手当・寒冷地手当・通勤手当などの諸手当の改悪といった不当な内容で行なわれようとしています。こうした「不法・不当」な人事院勧告を許さないために「公務員の賃金改善署名」や「人事院への要請ハガキ」などのとりくみがすすめられています。7月30日には「全国統一行動」がとりくまれ、市労組も早朝宣伝行動や時間外職場集会を開催し、7月31日には、全国で集められた署名を持参して「中央行動」がとりくまれ、人事院や総務省前での要求行動や日比谷野外音楽堂での集会、銀座でのデモ行進などが精力的に展開されました。


☆今年も原水爆禁止世界大会に代表を派遣

 今年の原水爆禁止世界大会は「いまこそ核兵器も戦争もない平和な世界を」「核兵器の使用、開発を許さず、すべての核兵器の廃絶を」「戦争と先制攻撃の政策反対、世界平和のルールをまもろう」をテーマに長崎で本大会(8月7日〜9日)が開催されます。
 市労組は、この長崎大会に、江川信雄執行委員(本部)や本部青年部を中心に7人の代表団を派遣します。また、市労組婦人部は恒例の平和の折鶴を持って広島大会に参加します。市労組からの代表団は、総会、分科会や動く分科会、ピースジャム、自治体労働者平和のつどいなどに精力的に参加する予定です。


☆この夏こんなとりくみが
「韓国と日本(近畿)の水研究者」による国際研究セミナー
●日時 8月2日(土)午後1時〜
●会場 大阪グリーン会館2階ホール
●主催 韓国Sangji大学日本訪問団・近畿水問題合同研究会

2003年原水爆禁止世界大会
●国際会議 8月3日(日)〜5日(火)
●広島大会 8月5日(火)〜6日(水)
●長崎大会 8月7日(木)〜9日(土)

市地区協夏の女性交流会
●日時 8月5日(火)午後6時30分〜
●会場 国労南近畿会館

チアリングビアフェスタ
〜争議団の仲間を支援しよう〜

●日時 8月7日(木)18:00〜20:00
●会場 扇町公園
●参加費 300円
●主催 チアリングビアフェスタ実行委員会

グローバルピースコンサートin OSAKA
●日時 8月9日(土)午後6時〜
●会場 いずみホール
●料金 3,500円
●主催 グローバルピースコンサートin OSAKA実行委員会

2003市労組平和のつどい
●日時 8月27日(水)午後6時30分〜
●会場 ヴィアーレホール
●内容 原水禁大会報告ほか

第7回おおさか自治体学校
「サスティナブル社会の創造」
●日時 8月30日(土)〜8月31日(日)
●会場 サンパレスひらかた
●内容 基調講演「サスティナブル社会の創造」
     樫原正澄(関西大学)
●参加費 両日3,000円 1日のみ2,000円
       宿泊費 7,500円 昼食1,000円
●主催 大阪自治体問題研究所


☆市労組レーダー
○子どもといっしょに平和を学ぼう
 あべの平和フェスティバル2003


 「あべの平和フェスティバル2003」は、市労組南大阪支部が、地域にも呼びかけ、実行委員会を結成し開催している平和のとりくみです。21世紀に生きる子どもたちへ、平和な時代をバトンタッチしたい。憲法が暮らしの中に生きる町をみんなでつくりたい。そんな願いをこめて8月24日に、阿倍野区民センターを会場に開催されます。パネルディスカッションや合唱、プロやアマチュアのステージのメイン企画を中心に、平和美術展などのコーナー企画も用意されています。お子さまづれでぜひご参加ください。
◆日時  8月24日(日)12時から16時30分
◆会場  阿倍野区民センター
◆入場無料
◆問合せ  市労組南大阪支部 立川まで
       (阿倍野区役所内 TEL06-6622-9961)


○上部団体の定期大会が開催されます

 8月から9月にかけて、2003年度の各上部団体等の定期大会が下記の日程で開催されます。

自治労連第25回定期大会
 本大会 8月25日(月)午前10時〜27日(水)正午
     高知県民体育館
 事前会議等
   ・政令都市職部会第12回総会 8月24日(日)午後2時30分〜午後5時
      高知商工会館4階
   ・青年部第16回定期大会 8月23日(土)午後1時30分〜24日(日)正午
     高知城ホール4階
   ・婦人部第16回定期大会 8月23日(土)午後1時30分〜24日(日)正午
     高知商工会館4階
   その他、各評議会・部会の定期大会も開催されます。

大阪自治労連第16回定期大会
 日 時 9月11日(木)午前10時〜午後5時
         12日(金)午前10時〜午後4時30分
 場 所 新大阪シティプラザ

第24回大阪労連定期大会
 日 時 9月6日(土)午前9時30分
 場 所 府立労働センター

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