第295号 2003年11月1日号

    機関紙「大阪市労組」に掲載した記事を紹介します

1面の記事
☆告知板
  11/3 市労組青年部エコクルージング
  11/7 近畿労金40周年記念行事
  11/9 総選挙投票日
  11/11 市労組第2回臨時中央委員会(予定)
  11/14 大阪労連春闘討論集会(〜15)
  11/16 大阪市長選挙告示日
  11/18 他言無用LIVE IN 大阪
  11/19 全労連全国統一行動
  11/19 公務労組連「第3次中央行動」
  11/30 大阪市長選挙投票日


☆開発優先の市政から市民のための市政へ
よみがえれ大阪・市民大集合
 中央公会堂に1850人の熱気が!!

大阪城鉄砲隊のみなさん
渡辺たけるさん(大阪城天守閣名誉館長)とともに
歴史や文化がいきづく大阪市への再生を


 「開発優先の市政から市民のための市政への転換を」と10月22日、「よみがえれ大阪・市民大集合」が、中之島の中央公会堂で開かれました。会場には、仕事帰りの人や市民など1850人がつめかけ熱気あふれる集会となりました。

市政を変えよう!大阪を変えよう!のパフォーマンスがつづく

 「よみがえれ大阪!ちぇんじ大阪!大阪秋の陣!」と銘打っさまざまな団体が要求と期待を込めてパフォーマンスた集会は、「よみがえれ大阪・市民のための大阪市をつくる勝手連(略称:市民勝手連)」と「大阪市をよくする会」が共同で開催したものです。
ラジオパーソナリティーの小山乃里子さんの司会で始まった集会は、文化と自然を愛する勝手連やよくする会女性連絡会、青年連絡会など市民勝手連とよくする会による大型開発再優先の市政を変えようとの思いが込められた渡辺必勝パフォーマンスや週刊つりサンデーの小西和人さんによる特別報告「こんな無駄遣いが」などが続きました。

歴史的な市政の転換をともに実現しよう

渡辺たけるさんが決意表明 参加者の熱い期待と拍手に迎えられ渡辺武大阪市長候補が登場しました。陣羽織姿で出陣の合図である法螺貝を吹き鳴らし大阪城鉄砲隊を従えての登場でした。
 渡辺さんは、「いま、大阪市の大型開発優先の市政に対する不満や憤りが渦巻き、福祉、教育、文化、中小企業対策などへの願いも寄せられている。こうした願いの実現に向けて、21世紀最初の市長選挙において歴史的な市政の転換をともに実現しましょう」と決意を語りました。会場からは渡辺さんに期待を込めた熱い声援や拍手がいつまでも響き渡りました。
 集会の最後には、渡辺さんの音頭で大阪手打ちが行なわれ、渡辺さんと参加者がひとつになって必勝への決意を固め合いました。


☆2003賃金確定・年末一時金問題―継続協議へ
精力的なとりくみ背景に市側と交渉

10月30日早朝に開かれた報告集会 市労組・市労組連は、2003賃金確定年末一時金問題について、この間、精力的なとりくみをすすめてきました。
 10月2日に市側と第1回目、16日には2回目、27日には3回目、29日には4回目の団体交渉を行なってきました。第2回以降の団体交渉では「給料表のマイナス改定や賃金抑制策を撤回せよ」と市側提案の再考も含めて強く求めるとともに、市側提案の不当性を徹底して追及してきました。24日には市労組連総決起集会を開催し、あわせて市労組連ニュースの配布など大衆的なとりくみも強化してきました。そして29日には市労組連幹部集会を開き、29日から30日にかけての徹宵体制のもとで、30日の午前2時30分からの三役折衝で市側から、給与改定・賃金カット・一時金などについて、現段階での考えが示され「今後引き続き協議」との回答が行なわれ、また退職手当についても「今後引き続き検討」するとの表明がなされました。
 市労組連としては、今後引き続き継続課題の前進に全力をあげることを確認するとともに今後のとりくみも強めていきます。


☆コラム「中之島」
▼全国の労働者は、管理職層を除けば5000万人といわれています。そのうちパートなどのいわゆる非正規と称される労働者が1500万人も占めています。また、女性労働者のなかでは非正規が過半数を超えており、このような状態が労働者を低賃金に抑える原因ともなっています▼大阪市でも、正規の保育士が労働者の半数を下回る保育所の存在や、高齢者の生活保護受給者のケースワークを非常勤嘱託でこなすなどの状況です。大阪市には、1082人の非常勤嘱託職員(02年10月1日現在、交通・水道・校園は除く)をはじめとして、多くの関連労働者が働いています。人件費を抑えるために、正規労働者が非正規労働者に置き換えられているわけです▼低賃金に加えて、労働条件も正規労働者以下。なによりも、いつ解雇されるかわからないといった雇用不安がつきまとう日常。当然、これらの労働者から市労組への自らの賃金・労働条件に関する疑問の問いかけも多くなっています▼このような期待に応えて、大阪市公務公共労働組合が結成されました。保育所の非常勤嘱託保育士、区役所の非常勤嘱託職員、外郭団体のアルバイト、さらには再雇用職員など幅広い大阪市役所の関連労働者がすでに結集しているそうです。いよいよ、正規・非正規を問わない運動ととりくみが重要になっています。



2面の記事
☆勤労協創立50周年記念大学習集会
これからの労働運動・民主運動の展望をどうとらえるか
森ノ宮ピロティ―ホールで開かれた大学習集会
歴史の教訓を生かして学習運動を発展させよう

市労組青年部の八尾高志さんもリレートークで発言 10月16日夜、森ノ宮ピロティホールで「21世紀を人間らしく生きる」をテーマに「関西勤労協・創立50周年記念学習大集会」が開かれ580人が参加しました。
 冒頭、吉井清文・勤労協会長が開会あいさつし、いま一人で悩んでいる青年が労働学校で急速に変化していくことなどを紹介しながら、学習運動を発展させる決意を述べました。第一部は、「未来は青年のもの」をテーマに槙野理啓・勤労協講師が講演し、講演を受けて「青年フォーラム」が行われ、さまざまな分野で学びながら活動する青年たちがリレートークやインタビューで生き生きと発言し、市労組青年部の八尾高志さん(生野区役所支部)も「一人ひとりは弱くても、みんなで声を上げれば、必ず変わるということを青年に知らせていき、みんなの要求が実現できるよう努力していく」と発言しました。
 第二部では、勤労協副会長の鯵坂真・関西大学名誉教授が「科学的社会主義と人間」をテーマに講演しました。


☆要求実現めざし 秋季年末闘争と総選挙闘争を
  一体としてたたかおう
2003年秋季年末闘争第2次中央行動
日比谷公園での決起集会
全国から3000人が多彩なとりくみを展開

 地方人事委員会勧告も出そろった10月16日、公務労組連絡会の「2003年秋季年末闘争第2次中央行動」がとりくまれました。賃金確定闘争をひかえ、史上最悪の「賃下げ勧告」の実施を許さず、秋季年末闘争をめぐる課題や情勢、方針について意思統一をはかり、各地方組織・単組での要求闘争前進のための総決起としてとりくまれ、全国から3000人が集結しました。
 中央行動では、「国立病院の雇い止め阻止」を掲げ、厚生労働省全国から3000人が参加し多彩な行動を展開した前の要求行動では独立行政法人化に伴う雇用問題について賃金職員(非正規職員)の雇い止め、勤務労働条件に関わる抗議や坂口厚生労働大臣による「中途半端な、お気の毒な方々」という発言などへの抗議行動と35万5007筆にも及ぶ請願署名も提出されました。
 その後、人事院前要求行動、総務省前要求行動、行革推進事務局前の要求行動、日比谷野外音楽堂での総決起集会、デモ行進などが精力的に展開されました。
 また、自治労連10・16総決起集会も開催されました。


☆大阪市なんでもワースト1
 大阪市を愛し、再生をめざす思いをこめて市労組連が発行した「大阪市政白書2003」には、こんな現状も書かれています。こんなワースト1からは早く抜け出したいものです。

寿命の短さNo1
 大阪市民の平均寿命は13大都市中最下位(男74.75歳、女83.38歳)で東京と比べると2歳も短命です。厚生労働省も「自治体での健康へのとりくみが平均寿命に影響している」と。

ガン死亡率No1
 2000年度のガン死亡率は男女とも大阪府がトップ。その中でも大阪市はその1・13倍の高死亡率。特に肝臓がんや肺がんなどの死亡率が高くなっています。 
結核罹患率No1
大阪市の結核の蔓延状況は全国で最悪です。全国の罹患率の約3倍で依然トップ。結核による死亡率も全国比は2・5倍とこれまたトップになっています。

ホームレス数No1
今年1〜2月の調査では、6603人で全国最大数。しかし実際には1万人以上がいるといわれ、市内から府下へ広がっているとも言われています。抜本的な野宿者対策が急がれています。

生活保護率No1
 大阪市の生活保護率は今年7月時点で3・1%で政令都市中最高。被保護世帯数は6万9419世帯になり最近の3年間で2万世帯が増加したしたことに。しかし、対応するケースワーカー数は222名も足りない状態となっています。

保育所の待機児童数No1
 大阪市の待機児童数は3年連続で全国第1位。毎年2000人近くの子どもたちが保育所に入れない状態に。保育士の配置基準を変えたりして受け入れ枠を増やす一方で保育所の民間委託も計画するなど小手先の対策が目立ちます。

公園面積の少なさNo1
 大阪市の市民一人あたりの公園面積は3・46u。これは政令都市の中では最下位です。トップの仙台市とは3倍のひらきがあります。


☆市労組レーダー
○保健所を守る大阪市民の会が定期総会を開催

 保健所を守る大阪市民の会は10月18日、大阪市生涯学習センターにおいて第9回総会を開き、この間の経過とこれからの活動方針、新役員を選出しました。
今後も大阪市に対して保健衛生対策の充実を求めていくことやシンポジウムなど市民とともに学び、健康都市大阪への再生をめざしていくことなどの活動方針が確認されました。
 総会に続いては、大阪市立大学大学院生活科学研究科の西川禎一助教授が、「食と健康をおびやかす食中毒」と題した記念講演を行ないました。
 総会では、会長に井上賢二さん(大阪社保協副会長)、市労組からは、副会長に成瀬明彦さん(市労組委員長)、事務局長に亀岡照子さん(市労組執行委員)、事務局員に中山直和さん(市労組副委員長)、豊泉乃さん・吉岡初枝さん・北瀬照代さん(いずれも市労組公衆衛生・医療評)が選出されています。


○2004年度予算人員闘争に対する市労組の態度を発表

 10月16日に行なわれた2004年度の予算人員確保についての市側との第2回目の団体交渉で、市側は次のように回答しました。
 平成16年度要員問題について(回答)
1.一般事務・技術職員の平成15年度中に生じた欠員については、原則として補充する。
2. 新たな行政需要に対応する業務執行体制を確立することが急務であり、「各事務事業の再構築に伴う『仕事と人』のあり様の検討・見直しの具体策」について、引き続き実現してまいりたい。

 これに対し市労組は、市側の回答は、申し入れの趣旨である市民サービスの向上と組合員の労働条件改善を求める要求に応えたものではなく、きわめて不満であると追及しました。大阪市としての使用者責任、行政責任を持つ立場を十分に踏まえ、必要な人員確保にむけ抜本的な努力を求めました。そして、この間の経過を踏まえて引き続く協議も要請しました。そしてこの問題について「2004年度予算人員闘争の秋季段階における市側回答に対する市労組の態度」を出しました。全文は市労組ホームページに掲載しています。
 市労組は、なお、強い不満が残る今秋季段階の到達を明らかにしながら、引き続き、予算編成、予算確定へとたたかいの舞台を移し、今後とも運動を強める決意です。


○「ここだけの話し…」が好きな人に 他言無用LIVE IN 大阪

 「他言無用」は、社会風刺を一人芝居やコントや冗談音楽で演じている。メンバーは石倉直樹(笑パーティー)、すわ親治(元ドリフターズ見習)、松崎菊也(戯作者)の3人。メディアでは知らされない「世の中の本音!」を、曲げたり、伸ばしたり姿を変えたりして風刺する。「歯に衣着せぬ風刺が成り立つ世の中こそ健全。最近元気がないのだけれども、元来健全な方々のご来場を心からお待ちしています」と案内文に書かれています。ぜひ一度見てみては?
 ●日時 2003年11月18日(火)
        18:30開場 19:00開演
 ●会場 クレオ大阪東
 ●入場料 3000円(全席自由)
  ※問い合せは、市労組文化スポーツ担当(吉岡)まで。

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